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映画‘南営洞(ナミョンドン)1985’、本当の主人公は…

登録:2012-10-30 20:32 修正:2012-10-31 00:19

[アジア経済キム・ジェボム記者] チョン・ジヨン監督のもう一つの問題作‘南営洞1985’はパク・ウォンサン、イ・ギョンヨンなどの出演俳優の他に、もう一人の本当の主人公が登場する。 まさに事件の発端であり、その最後を見せた‘南営洞対共分室515号’だ。 30日、製作会社が対共分室セット製作記を電撃公開した。

 ‘南営洞1985’は1985年の恐怖の代名詞と呼ばれた南営洞対共分室で起きた22日間の記録を扱った実話で、故キム・グンテ議員の自伝的手記を映画化した問題作だ。 ‘折れた矢’のチョン・ジヨン監督の二番目の作品であり、年末の大韓民国を動かす問題作として、おぞましい歴史が蘇り息づく対共分室セットのスチールを製作会社が公開した。

 凄じかった‘南営洞対共分室515号’の実体をそっくり再現するために製作スタッフは実際にそこで取り調べを受けた経験のあるチョン・ジヨン監督の知人と共に南営洞対共分室を訪ねた。 1976年に建てられ1990年代まで思想犯の取り調べに使われた南営洞建物は南山(ナムサン)の安全企画部、西氷庫洞(ソビンゴドン)の保安司とともに朴正熙-全斗煥と続いた恐怖政治を象徴する建物だ。

 2005年10月以後、警察の人権保護センターと改称したこの建物は人権教育のために一般人に開放されている。 しかしすでに忘れ去られた歴史のためなのか、おぞましい拷問が行われた現場であるためか、訪れる人もまばらなこの建物はものさびしさを越えて多少恐ろしい雰囲気までが漂っていたという。 拷問が行われたすべての部屋は以前の痕跡がきれいに消されていて、水拷問が行われた浴槽も撤去されていた。 ただし、1987年6月抗争を呼び起こしたパク・ジョンチョル烈士が拷問を受けた取調室だけが復元されている。

 美術チームは拷問被害者の証言に基づき故キム・グンテ議員が拷問を受けた515号室のディテールを再現した。 取調室の図面を完成した後、全国津々浦々の拷問被害者を訪ね歩いて、対共分室の実際にますます近付いた。 しかし当時の建物に使われた建築資材、および小道具がなくドアノブ、天井の装飾、鉄条網、シャワーノズルまで製作しなければならない状況だった。 そのような紆余曲折の末に完成された南営洞対共分室は歴史が忘れてはならない空間としての意味を持つことになった。

1970-80年代を代弁する恐怖の空間‘南営洞対共分室’の実体は翌月22日に封切りされる。

キム・ジェボム記者 cine517@<(c)アジア経済&ストゥドットコム(stoo.com)が作るオンオフライン芸能ニュース>

https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/558162.html 韓国語原文入力:2012/10/30 17:48
訳J.S(1200字)

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