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解雇労働者と市民の‘食卓連帯’、5千ウォンの奇跡が拡散

登録:2012-10-25 21:09 修正:2012-11-02 08:24
去る6月ソウル銅雀区(トンジャクク)上道洞(サンドドン)の希望食堂ハル1号店で、料理長とボランティアメンバーが料理を作っている。 希望食堂ハル提供

7ヶ月間で4千万ウォン余りの収益を集め
才能教育など解雇労働者に伝達
今日 大漢門前で‘ご飯コンサート’

 自分が食べる一食分の食事代が解雇された労働者を助けるために使われる食堂がある。 人々に茶碗のような暖かいぬくみを伝える‘希望食堂ハル’だ。

 去る3月11日、○(46)氏はソウル、銅雀区上道洞のある屋内屋台を借りた。 整理解雇されたキム・ジョンウ金属労組双龍車支部長の夫人が運営してきた‘上道幌車(屋台)’であった。 この日一日‘希望食堂ハル’の看板を掲げて商売をした。 双龍車解雇労働者を助けるための一日食堂だった。 事情を知らずに訪れたお客さんは自分たちが食べるご飯の意味を知って帰った。 その後‘上道幌車’は毎週日曜日に‘希望食堂ハル’に看板を替えた。

 うわさになり、その意に共感するいくつかの食堂の主人が休みの度に快く店を貸してくれるようになった。 5月にはソウル弘益(ホンイク)大付近の韓定食店‘春三月’が‘希望食堂ハル’2号店になった。 3号店は忠北(チュンブク)清州(チョンジュ)修谷洞(スゴクトン)のマッコリ屋‘濁酒幕’、4号店は大田(テジョン)三成洞(サムソンドン)の‘麻浦食堂’で開店した。 来月4日には大邱(テグ)飛山洞(ピサンドン)の‘タシンバプ’食堂が5号店として開業する。 各食堂の主人たちはもともと休むことになっている日曜日(1・3・4号店)または、月曜日(2号店)に‘希望食堂’に店を貸した。

 料理長は解雇労働者が受け持っている。 1号店は双龍(サンヨン)車、2号店はコルテク、3号店は柳成企業解雇者がそれぞれ料理長だ。 5号店は大邱地下鉄解雇労働者が務める予定だ。 時には大学生の集いや市民団体なども料理長を自任して料理を作りお客さんを迎えた。 最近では多文化家庭の女性たちが訪ねてきて色々な国の料理をリリースし反応が良かった。 個人が申請してサービス ボランティアをすることもできる。 時々働き手が必要でツイッターで応援を乞えば、見ず知らずの誰かが駆け付けて仕事を手伝った。

 1食5000ウォンの食事をして、良いことにも参加しようとする人々が‘希望食堂’に立ち寄って行った。 家族どうしで外食をしにきたり、お昼の集いをここで行う同好会会員たちもいる。 お客さんとして来たが、皿洗いまでして帰る。 初めは一日30人分ずつを売ったが最近では多ければ150人分ずつ売っている。

 食堂は7ヶ月間に集めた収益金4400万ウォンを数回に分けて双龍車・才能教育・コルトコルテク・大林自動車など全国44事業場の解雇労働者に渡した。

 ‘希望食堂ハル’を最初に始めた○氏はまだ身分の露出を極力避けている。 去る22日<ハンギョレ>と会った彼は「整理解雇は単純にメシの種が切れることではなく、世の中との関係が断絶すること」とし「ご飯を求めて誰かのご飯になってしまった私たちの人生に希望を与えるために始めた」と話した。

 その意をさらに広く知らしめるため‘希望食堂ハル’は‘整理解雇・非正規職のない世の中のためのネットワーク’等と共に26日ソウル徳寿宮(トクスグン)大漢門前で‘希望ご飯コンサート-ご飯一回食べよう’行事を行う。 午後4時からおにぎりとおでんを販売し、バザーも開く。 夕方には映画監督ピョン・ヨンジュ氏の司会で歌の公演も繰り広げられる。 ○氏は「解雇を悪いことと考える人は誰でもご飯を一度一緒に食べよう」と話した。 これらに関する詳しい話は<ハンギョレ>サラム(人)マガジン<ナ・ドゥル>創刊号で見ることができる。 行事会場では<ナ・ドゥル>創刊号特別版を配布する。

 当日おにぎりを作るボランティアメンバーも募集している。 ボランティアや後援の問い合わせは、ご飯コンサート企画チーム070-7168-9194まで。 イ・ギョンミ記者 kmlee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/557593.html 韓国語原文入力:2012/10/25 20:10
訳J.S(1858字)

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