http://www登録:2012/09/19 19:14
ソウル大の安哲秀(アン・チョルス)融合科学技術大学院長が昨日、大統領選挙の立候補を公式宣言することによって政治の場に飛び込んだ。
安院長の立候補宣言で大統領選挙戦は朴槿恵(パク・クネ)セヌリ党候補、文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補、安院長の三つ巴の構図の中で、野党の統合が最大のカギになる様相になった。
安院長は昨日の会見で立候補の弁の中で、政治の刷新を聞いた。彼は "いま大韓民国は古い体制と未来価値が衝突している" として "もう古い水の流れを新しい未来に向かって変えなければならない" と話した。
彼は "民意を反映できない政治システム、貧富の差が激しくなって、働き口を生まない経済システムや公正な機会が得られない構造からは未来をひらくことはできない" として "国民はもう政治から変えなければなければならないと話しいる" と説明した。
安院長は "国民は私を通じて政治刷新に対する熱望を表現している" として "その熱望を実現する人間になりたい" とも言った。
いわゆる‘安哲秀現象’に代弁される、既存の政治に対する嫌気、新しい政治に対する渇望が、彼を大統領選挙の立候補に導いたという意味だ。
彼は過去1年余り、支持率の面で朴槿恵候補に匹敵するほぼ唯一の候補であった。大河のような時代が求める流れの反映と言えるほど、彼を通じて表わされる新しい政治に対する国民の期待は極めて大きい。
安院長としては今や国民のこのような期待に応じなければならない責任と義務を抱いたわけだ。
会見では "国会が今のようなままでは問題を絶対に解決できない" 、 "政党政治が国民の期待に呼応できないといえのが最も大きい問題" などと言及して、既存の政治に対する強い不信を表わした。
彼はまた、"組織や派閥の代わりに国のために尽くすすべての方々と共に行なう"とも話した。既存の政治勢力と一定の線を引くという意味と思える。
国会や政党政治が深刻な問題であることは事実だが、問題解決の糸口はやはり現実の政治から見出さなければならない場合も多い。
政治刷新のためには原則を堅持しつつも少し柔軟で現実的な方法が必要だ。選挙の過程で安院長が国民に説明を加えなければならない大きな課題だ。
今後いかなる人物やグループと国を運営するかも明らかにしなければならないはずだ。
野党圏の統合に関連して安院長は政界の真の変化と革新、そして国民の同意という二種類の条件を提示した。
期間や方法論を議論するには早いという点も明確にした。
当分は野党統合問題にしばられずに独自の歩みを続けて、国民に対して説明し、理解を求める時間を設けるという趣旨と読み取れる。
ただし、会見に同席した人のうち与党寄りの人が少なかったという点や、朴槿恵候補の歴史観を取り上げて論じた点などを考えたとき、安院長が大きい枠組みからみた全野党陣営のカテゴリーで活動すると見られる。
新しい政治を望む国民の立場からは、野党の統合化の過程で誰が候補になるかは重要ではない。
安院長にしろ文在寅候補にしろそれぞれ懸命に運動して、必要ならば力を合わせろというのが、新しい政治を望む国民の希望であろう。
安院長の大統領選挙の立候補宣言が遅くなって、国民の中にはいらいらして疲れる思いをした人もいる。
遅れて立候補を宣言しただけに今からでも国民に詳細に説明して理解を求めるのが急務だ。
国民の視線に合わせて政策とビジョンを説明して、国民の声に耳を傾けることをおろそかにしないよう望む。
原文: .hani.co.kr/arti/opinion/editorial/552442.html 訳T.W