[社説]大統領選の有力者査察疑惑の‘国家文書’を公表すべき
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/551567.html記事登録:2012/09/13 19:06(1460字)
ソウル大のアン・チョルス融合科学技術大学院長に対する査察論議が加熱している。初めてこれを報道した<ニューシス>が、取材源である警察高位幹部との対話内容として録音収録をこのほど公開すると、当事者はそのような趣旨ではなかったと否認した。しかし録音収録内容のとおりならば、警察が査察したのは事実とみるべきだろう。この問題をいいかげんにできないのは、セヌリ党のチョン・ジュンギル前公報委員がクム・デソプ弁護士に電話して‘我々が調べてみた’と話したという問題のためだ。与党の大統領選の候補側と捜査機関の間に情報共有でもなされているならば尋常ではない。大統領選挙を目の前に控えた時期という点から特にそうだ。
ニューシスが公開した録音収録によると、その幹部はアン院長が出入りしたといううわさが立ったルームサロンの名前に具体的に言及して、"私たちが一度追跡したことはあるよ" "ちょっと調べて、やめたよ" と査察事実を認めている。 "マダムの名前もその時はおぼえていたけどもう時間がたったから忘れたんだな" とも話している。ニューシスによると、彼こそ "情報分野の最高職を歴任した人物" であり、 "アン院長関連のデマの震源地さされている人物" というから、意図的な査察だった可能性が高いように思える。
当事者は釈明用資料で、 "録音収録にある‘追跡’や‘確認’の表現はちまたに流れているデマを聞いたことがあるという趣旨で言ったもの" として、 "警察がアン院長個人を調査した事実は絶対にない" と反論した。しかし録音収録の全文を読んでみると彼の主張は信じ難い。
さらに深刻な事例もある。 <新東亜> 9月号の‘検証台に上がったアン・チョルス3大疑惑’の記事には "ある国家機関が最近調査して作成した‘皇太子の集い、Vソサエティー’の文書" を引用した問題が何度も出ている。アン・チョルス検証の震源地の役割をした疑いが濃厚だ。どんな理由で‘国家機関’がこのような文書を作成したのかは分からないが、正常な業務活動の結果として見るのは難しい。
チョン・ジュンギル前公報委員が話す‘我々の’がニューシスが公開した録音収録に登場する警察高級幹部や新東亜に登場する‘国家機関’を指すのではないのかと疑いえる。このような情報は警察法や警察官の職務執行法上の‘治安情報’でもありえず、明白な不法行為だ。
警察のルームサロン‘追跡’の経緯と、そのように収集した情報をどのように処理したのか、文書を作成した‘国家機関’はどこで何の理由から調査したのか明らかにしなければならない。大統領選挙の公正性に大きな影響を及ぼしかねない問題だ。このまま見過ごすわけにはいかない。
原文: 訳T.W