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[社説]金剛山の紅葉を今年は見たい

登録:2012-09-09 08:00
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/550683.html原文入力:2012/09/07 20:44(1148字)
  金剛山(クムガンサン)観光が中断されて4年を越えた。2008年7月11日金剛山観光に行ったパク・ワンジャ氏が北側の哨兵の銃に撃たれて亡くなったのが中断のきっかけだった。本来は暫定措置だったが以後南北関係がいっそう冷え込んで、もとより永久処置のようになってしまった。  南側は2010年3月に起きた天安(チョナン)艦事件に関して北側に責任ある措置を取ることを要求して、すべての人と物の交流を中断する5・24措置を取ったし、北側はこれに負けじと5・24措置の撤回なしの対話には応じられないとする態度で対抗しているのが今の南北状況だ。李明博政権の残った任期中に南北関係の劇的改善を期待することも難しい。李明博政府の任期がいくらも残っておらず南北間の不信の溝があまりにも深くなっているためだ。李政権が先を見ずに下した5・24措置を今さら自ら解きがたく、北もまもなく終わる政府を相手にあえて本格対話に出る必要性がない。
 それでも南北ができることが全くないわけではない。金剛山観光や水害支援、離散家族対面のような人道的問題はいくらでも解決の余地がある。金剛山観光の中断は5・24措置以前のものなので5・24措置にあたらず、水害支援や離散家族対面は政治問題と関係づけてはならない人道的問題だ。また南北が永遠にいがみあって過ごすわけではない以上、李明博政府は次期政府に滑らかに政策転換ができる礎を用意する責任がある。
 このような点から統一部が最近北側に政府次元の水害支援の意思を伝えて、民間団体の小麦粉支援承認をしたことは意味のあることだ。昨日はムン・ソンミョン統一教総裁の弔問に関連して、ムン・ヒョンジン統一教世界会長の開城(ケソン)工業団地を通じた北朝鮮訪問も異例的に許容した。北も南の好意に好意で対応することを期待する。
 金剛山観光の再開は事実上政府の決心しだいになっている。北がすでにヒョン・ジョンウン現代グループ会長を通じて伝えてきた身の安全の保証を気持ちよく追認しさえすればよい。ちょうど5日に政党や宗教界、市民団体、江原道(カンウォンド)、金剛山観光投資企業が‘金剛山観光再開汎国民運動本部’を結成して大々的な金剛山観光再開運動に乗り出した。金剛山観光は1998年に始まって以来中断されるまで195万人余りも参加するほど南北の人的、物的交流だけでなく和解の雰囲気作りに貢献した。政府はできることから実行していくという考えで、金剛山観光再開の決断を下すように願いたい。
原文: 訳T.W