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[社説]天安門事件から23年の中国の課題

登録:2012-06-04 20:28
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/535847.html原文入力:2012/06/03 19:03(1270字)
 中国の民主化と不正腐敗の清算を要求する1989年天安門広場のデモ隊を、中国当局がタンクを前面に出して流血鎮圧した‘天安門事件’が発生して今日で丸23年になる。 当時、鄧小平・軍事委主席をはじめとする最高指導部はデモを‘反革命的動乱’として、人民解放軍を動員して容赦なく鎮圧した。これによって数百から数千人が亡くなったと伝えられるが、正確な被害規模はいまだ闇のなかだ。当局は現在まで事件と関連した報道や討論でさえ禁じている  ところが今年もまた事件の再判断や真相究明、責任者の処罰を要求する動きが中国内外で起きている。特に、今年は国外でチュニジア、エジプト、リビアなどまアラブ各国をめぐるジャスミン革命が起きて、国内で薄煕来前重慶市党書記の不正事件、視覚障害者の人権弁護士の不法拘禁および米国留学などの衝撃的事件が起きた後なので注目度と緊張感がいっそう高まっている。
 先月末からすでに福建省など各地で小規模の抗議集会とデモが起きている。だが今回最も目につく動きは国外で運営する反体制指向の中国ジャスミン革命(molihua.org)サイトが鎮圧当日である3、4日に中国の主な都市の公共の場所で黒い服と黒い眼鏡をつけて散歩をする形の抗議デモをしようと載せた掲示だ。あたかも、2006年5月の独裁国家ベラルーシのネットユーザーが独裁に抗議するために首都ミンスクの10月広場でアイスクリームを食べて散策しようといった提案を思い出させる。当時ベラルーシでは警察がアイスクリームを食べる市民を力ずくで連行してこのような場面がデジタルカメラや携帯電話で撮影されてオンラインに広がり、ベラルーシ政権の暴圧性が赤裸々に明るみにされたことがある。
 このような様相のデモは緩やかなものであるため参加しやすく、体制の問題点を赤裸々に表わすのに非常に効果的だ。 さらにインターネットや社会関係網サービス(SNS)を通じて伝よるのでじゃまされにくい。情報通信技術の発達で、いかなる悪行も秘密にしえない時代になったのだ。
 中国は23年前も今も程度は違うものの、相変わらずの問題を抱えている。党・官僚中心の成長主義から発生した不正腐敗や、貧富の差の拡大、共産党一党独裁がうんだ反民主的な人権蹂躙は中国が世界のリーダーに成るためには必ず解決しなければならない課題だ。今秋に新しく始まる第5世代指導部体制の責任は大きい。
原文: 訳T.W