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[社説]パク・ヒテ議長は辞職し、民主党も疑惑を明らかに

登録:2012-01-10 12:50

原文修正:2012/01/09 21:44(1126字)
  政界の‘金の封筒(賄賂)’の波紋が日増しに広がっている。コ・スンドク・ハンナラ党議員が2008年の全党大会当時金の封筒を渡した候補としてパク・ヒテ国会議長を名指ししたことによって現職の立法府の首長が検察捜査を受けることになる過去にない事態が展開された。民主統合党でも、今回の全党大会に立候補したある候補が嶺南(ヨンナム)地方で金の封筒を回したという証言が出てきた。与野党を問わず‘金権政治’の汚染状態が深刻なことが分かる。  コ・スンドク議員が受け取った300万ウォンは氷山の一角と見られる。コ議員は昨日の記者会見で「(パク・ヒテ候補の側近が持ってきた)カバンの中には同様の黄色封筒がぎっしり入っていた」と話して、金の封筒がハンナラ党議員に大量に配られた可能性を示唆した。また、パク候補側のソウルおよび院外組織の責任者だった党協委員長が、ソウル地域30カ所の党協事務局長に50万ウォンずつ渡すように所属する区議員に指示したという証言まで出てきた。当時全党大会に数十億ウォンがばらまかれたという政界の噂が根拠のない流言だけではないようだ。
 パク議長は18代総選挙でハンナラ党の公認を受けられなかったが2008年の全党大会で大統領府が党代表として押した。公認の脱落者を党代表として起用しようとしたことからがコメディであった。経歴に欠けた人物を党代表にしようとすると無理が生じるのは当たり前だ。彼がばら撒いた資金の出処と関連して大統領派の有力者の役割が注目される理由だ。検察は徹底した捜査を通じて、全党大会当時ばらまかれた金の全体規模と出処、金を受け取った議員が誰なのかを一つ一つ明らかにしなければならない。
 状況がここまできたらパク議長は "私は知らないこと" といい逃れようとするのではなく、政治家として責任ある態度を示さなければならない。検察が現職の立法府の首長を調べることにともなうプレッシャーを減らすためにも国会議長職から退くのが妥当だ。
 民主党でも、大邱(テグ)の院外地区党委員長経験者が全党大会の予備選挙の前に特定候補のための金を受け取って代議員にばら撒いたという疑惑が提起された。民主党が真相調査委員会を構成して事実関係を把握することにしたというから結果を見守りたい。万一、党レベルで真実の究明が難しいならばハンナラ党のように検察に捜査を託すのも一案だ。金の封筒疑惑は与野を問わず政界全体の命運がかかっている問題だ。各政党は今回の機会に壊死した患部を切り出すという特別な覚悟を固めることを望む。
原文:https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/513974.html 訳:T.W