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高校選択制以後 学校間学力差 一層深刻化

原文入力:2011/09/22 08:34(1211字)
キム・ミンギョン記者


新入生成績分布、上位10%比率 最大4倍格差


ソウルで高校選択制が施行されて2年が経つが、一般高校新入生の中で成績上位者の比率が同じ学校群の中でも最大4倍まで差異が生じるなど、学校間学力格差が深刻化したことが分かった。成績下位学生の比率差異も7倍に広がった。

21日、国会教育科学技術委員会所属アン・ミンソク民主党議員がソウル市教育庁に提出させた‘2009~2011学年度一般高校新入生学校別成績分布現況’資料によれば、東部学校群(東大門(トンデムン)・中浪区(チュンナング))所属の一般高校における2011学年度新入生の中で、中学校内申成績上位10%内に入る学生比率が高い学校3校(平均19.8%)と低い学校3校(平均4.9%)の差が4倍に広がり、11ヶある学校群の中で最も成績格差が大きかった。東部学校群は高校選択制が施行される前の2009年には上位10%学生比率格差が1.8倍にとどまっていたが、高校選択制が施行された2010年には2.5倍に格差が拡大するなど片寄り現象が激化した。


新入生の内、中学校内申成績下位10%学生比率が高い学校3校と低い学校3校の比率差異は更に大きかった。北部学校群(道峰(トボン)・蘆原区(ノウォング))の場合、2009年には成績下位10%比率格差が1.7倍だったが、2010年には7.1倍に拡大し今年も7倍になった。


ソウルの学校全体を対象にした分析でも、2011学年度新入生の内、内申成績上位10%の学生比率が高い学校30校(平均14.2%)と低い学校30校(平均4.3%)の比率差が3.3倍に達した。下位10%学生比率が高い学校30校(15%)と低い学校30校(2.9%)の差異は5.2倍で、上位圏学生比率より格差が大きかった。


成績の片寄り現象がますます激しくなった理由は、高校選択制の実施と自律型私立高(自私高)・特殊目的高校の拡大などによる学校序列化がより一層強まったためだ。成績上位圏学生たちが外国語高校など特殊目的高校と自私高に抜け出る結果、成績上位10%学生の一般高校進学率自体が逓減した上に、高校選択制施行後は一般高校志願者まで大学進学実績などが良い特定学校に集まったことにより‘貧益貧 富益富’現象が激しくなっているということだ。


アン・ミンソク議員は「上・下位学生片寄り現象で高校平準化は崩壊し、学校両極化が深刻化して、落伍学校のスラム化現象まで現れている」とし「学校間学力格差を緩和するために高校選択制を全面改善しなければならない」と話した。


キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/497362.html 訳J.S