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用役は鉄パイプで殴り、転ぶと踏みつけまくった

原文入力:2011/06/23 19:13(2392字)
クォン・オソン記者、ホ・ジェヒョン記者

22日梅雨とともに始まった柳成企業労働者たちの用役との戦争
組合員チョ氏は頭蓋骨陥没…出動した警察は用役側に肩入れ

←進入を防ぐため鉄パイプを持っている柳成企業用役職員ら. ニューシス写真





←22日午前、柳成企業が雇用した用役職員が消火器を投げつけている。 写真 柳成企業牙山支会労働組合提供

22日朝7時。ビニールハウスの座込み場内で朝食中だった。笛の音とともに突然「非常、非常」と叫ぶ声が聞こえてきた。忠南、牙山市、屯浦面の柳成企業正門前で見張りをしていた労働者たちの急迫した声が上がった。柳成企業労組員イ・ジョンフン(46)氏は匙を置いて座込み場から150m余り離れた正面前に走って行った。

そこは修羅場になっていた。会社側が雇用した用役職員(CJセキュリティ所属)が会社の正門を塞いでいたコンテナを片づけるや鉄パイプや竹槍などを持ちどっと襲ってきた。その後からマスクをした管理者ら、以前に復帰した労組員が立っていた。 どっしりした体格の青年たちが労働者たちを片っ端から殴った。石や消火器などを投げつける用役職員らもいた。瞬間、「よけろ!」という切迫した声とともに 「アッ」という悲鳴が聞こえた。 一人の労働者が倒れた。

←去る22日、柳成企業が雇用したサービス職員と対立中に負傷した柳成企業労組員。柳成企業牙山支会労働組合提供

鉄パイプと竹槍を持ったのがどっと

用役職員が消火器粉末粉を振りまいた。目をあけられなかった。かろうじて目をこすり現場を見回すとイ氏の目に20代と思われる用役職員が鉄パイプで労働者の頭を殴る姿が映った。殴られた労働者はその場に転んだ。用役職員は倒れた労働者のからだをこねるかのように踏みまくった。イ氏の目の前で用役職員に暴行を受けた労働者は頭蓋骨が陥没した。

しばらくの間、用役職員らと労働者たちの激烈な衝突が続いた。18人の労働者が救急車で平沢グッドモーニング病院などへ搬送され、用役職員6人も近隣の病院に運ばれた。病院に搬送された労組員キム・某氏は右側頬骨が細かく割れ、手術のために天安檀国大病院へ移送され、頭蓋骨が陥没したチョ・某(37)氏は頭に血液がたまった状態だ。

チョ氏の妻アン・ミラ氏は知らせを聞いて柳成企業座込み場を訪れた。「病院で頭が裂け骨が陥没し、その中に血が溜まっていると言いました。3~4日様子を見て大手術をしなければならないかもしれないと言っています。」アン氏は涙を浮かべた。ホン・ジョンイン柳成企業牙山支会労働安全部長は「用役チンピラが鉄パイプで殴り石を投げている状況で同僚が倒れ集中治療室に運ばれて行った。胸が張り裂けそうだ」と話した。アン氏が訪れた柳成企業正門前には消火器がバラバラになり誰かの運動靴の片方、石、用役が投げた盾が散乱していた。

これに対して柳成企業は「生産された製品の外部搬出のため正門にあったコンテナを片づける過程で労組員が駆け寄った」とし、労組員らとは違う話をした。会社側用役と労組員の内、どちら側が先に暴力を行使したのか、会社と労組の主張が互いに交錯している。

←22日午前、柳成企業が雇用した一人の用役職員が柳成企業労組員らに粉末消火器をばらまいている。 写真 柳成企業牙山支会労働組合提供

催涙液と放水の中で激烈な戦い

午前9時30分頃、警察兵力が出動した。4個中隊400人余りが出動し、工場正門の両側に配置された。労組員らの目に映った警察の姿は労働者たちを保護しにきた様子ではなかった。衝突の知らせを聞いて金属労組幹部、地域労働者が柳成企業前に集まったが、警察は労働者たちの通行を阻んだ。昼12時頃、民主労総忠南本部労組員らのバス車両を牽引しようともした。労組員は柳成企業近隣の陸橋下で連座座り込みを行うなど抗議した。

警察は午後5時頃、労働者らに解散しろとの警告放送をした。警察が労働者たちの柳成企業前への集結を阻んでいる間、用役業者職員は正面前に20mほど出てきて警備に立ち始めた。

夕方8時40分頃。結局、警察と労働者らの間に衝突が発生した。労働者1000人余りは柳成企業正門前でロウソクのあかり文化祭を行おうとしたが、警察は彼らの通行を阻んだ。警察は催涙液と放水銃を撃ちながら労働者らを阻み、労働者らも激烈に抵抗し両者がひどく負傷した。労働者7人が頭が裂けるなどの負傷を負い、警察も70人余りが負傷した。警察と労組員間の激烈な戦いは労組執行部が解散指令を下した夜10時30分頃に終了した。

柳成企業労組員ヤン・某(38)氏は「警察が合法的に申告された文化祭の場所に移動することを阻みひどい衝突が起きた」として「警察が中立的であるべきだ」と話した。

“会社 労組未加担者だけを選別”

労組は去る14日にストライキを解除し工場復帰を宣言したが、会社側がこれを拒んでおり葛藤を続けている。会社は個別に復帰した労働者らと管理職を動員し徹夜作業までしながら生産ラインを回している。労組員は毎朝 出勤闘争を行い、会社の向い側のビニールハウスで座り込みを続けている。

ホン・ジョンイン労働安全部長は「(労組に積極的に加担しなかった)労働者だけを選別し業務に復帰させようとするのは労組を破壊する意図としか見られない」と批判した。

牙山/クォン・オソン記者ツイッター@5thsage,ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr

映像 柳成企業牙山支会労働組合提供

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/484179.html 訳J.S