原文入力:2011-02-24午後08:23:26(1851字)
西江大・梨大など総学生会が集まり公正委へ提訴に
‘下宿費 談合’度を越す…寮費も天井知らず
ファン・チュンファ記者
←新学期開始を一週後に控えた24日、下宿屋を求めてある大学生がソウル、麻浦区、新水洞の西江大近隣の下宿屋に入っている。
ソウル、麻浦区、新水洞の西江大正門から100m程度離れた車道の向かい側路地に入り込んだ。2~3階建ての真っ赤なレンガ造りのビラがぎっしりと建っている。家ごとに‘下宿’と書かれた案内板が張り出されている。
"部屋を見にきたんですか? ちょうど空部屋が一つあります。" 60代の女主人について3階に上がると、すぐに4部屋が並んでいる。4.95㎡(1.5坪)大の部屋が月に45万ウォンだと言った。女主人は18年前の価格のままだと強調した。 それまでの既存の大部屋を仕切りで分けたもので隣室の音がそのまま聞こえてきた。下宿屋2階の台所食卓の上にはキムチ、イカ塩辛、ホウレンソウなどが蓋をかぶせて置いてある。「どうして それ開けて見るの。他の下宿屋だったら食事を見たりしたらすぐに追い出されるよ。」
24日午前に見て回ったこの一帯の他の下宿屋も事情は同様だった。また別の下宿屋は3.3㎡(1坪)余りの空間で下宿費が43万ウォンだった。ベッドと机が置かれた部屋には隙間が殆どなかった。食事は午前7~9時、午後6~7時まで提供される。「あちこち見て回っていたら一番悪い部屋になるよ。そのまま来たついでに決めて行きなさい。入ってくるなら保証金5万ウォン出して。保証金預けなければ部屋はすぐに無くなっちゃうから。」
大学の新学期が近づき大学生の部屋代の悩みが深まっている。借家は見てみる意欲も出ません。賃貸の部屋やワンルーム、学校寮費、いずれも侮れない料金のためだ。大学が集まっているソウル、新村一帯のワンルームは保証金1000万ウォンに月家賃45~60万ウォン、それに管理費5万ウォンまで別に出さなければならない所が多く、民資で建てられた西江大寄宿舎の場合、2人1室基準で学期(3.5ヶ月)に170万ウォンを一度に払わなければならない。両親がまとまったお金を用意出来ない学生たちは下宿屋へ引き返すが、下宿費もやはり大学生がアルバイトで賄うのは難しい水準だ。
今月に入り、新村一帯は下宿費が平均10万ウォンずつ一斉に騰がる、少しでも安い下宿屋を探すために学生たちの引越し騒動も起きた。西江大生パク・ヒウン(22・生命科学3)氏は 「私の部屋は3万ウォンが上がって48万ウォンだが、他の下宿では10万ウォンずつ騰がって隣室の友人がこっちに引っ越してきた」とし「下宿費がこれくらい上がって気に入らなければ出て行けという下宿屋も多い」と話した。
下宿屋の‘談合’も学生たちの苦痛を加重させている。大学街の一部下宿屋たちは1年分の下宿費を一度に要求したり、中間で部屋を出る場合はお金を返してくれない。
1年分の下宿費385万ウォンを一度に払ったというハ・某(22・淑明女子大法学4)氏は「主人のおばさんが‘中間に人が抜けると、次に入ってくる人がいなくて負担になる’として、1年分を一度にくれと言った」として「私が部屋を出る場合、下宿生を探してから出て行かなければ残ったお金を返してもらうのが難しい」と話した。それでもハ氏の下宿費は淑明女子大のあるソウル、龍山区、青坡洞一帯では安い方に属する。
このような事情のためにソウル市内のいくつかの大学の学生会は、24日‘下宿費談合を解決するための共同提訴推進委員会’を設け対策準備に出た。推進委員会には西江大、梨花女子大、高麗大、淑明女子大、ソウル市立大、韓国外大の各総学生会が参加し、他の大学の学生会にも参加を拡大していく計画だ。
キム・ジュンナン西江大総学生会長は「下宿費だけでなく保証金期間と副食談合など、学生たちが現場で感じる問題が非常に深刻で、こういう問題は授業料と共に学生たちの負担を加重させている」とし「被害事例を集め公正取引委員会に集団提訴運動を行う計画」と明らかにした。
キム・ジフン、ファン・チュンファ記者 watchdog@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/465203.html 訳J.S