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ウトロの痛み治癒する小さな助け 嬉しいです

原文入力:2011-02-21 午後07:49:48(1067字)

盆唐青少年オーケストラ 歴史館建設募金箱 持って訪日
キム・ミンギョン記者

「普段から日本への関心は高かったのですが、ウトロ地区のことは、今回初めて聞いて知りました。私たちのおじいちゃんの時代のことなのに、まだあるというのが驚きで、同じ民族なので親近感もわいてきて、楽しみです」

3月に中学校に入学するハム・ソヨンさん(13)は、27日、日本京都宇治市にあるウトロ地区を訪れる予定だ。盆唐青少年オーケストラ(写真)団員30人余りが、日本の愛知学泉大との韓-日青少年国際交流音楽会のために24日、日本へ発つが、音楽会最終日に、歴史記念館建設のために、これまで集めた募金箱を持ってウトロ地区を訪れることにした。団員のチェ・ヨンスさん(15・チャンアン中2年)も、「今まで、本当に大変で苦労しただろうという思いで胸が痛く、募金に参加しました」と話した。

盆唐青少年オーケストラとウトロ地区の縁は、偶然が作った。1998年『ウトロの人々』という本を書いてウトロ問題を提起した音楽家の故金瓏教(キム・ヨンギョ)氏が、今はなくなった「盆唐青少年オーケストラ」を指揮していたのがきっかけになった。金氏のオーケストラとは無関係の現・盆唐青少年オーケストラのオ・ミジュ団長(37)は、「インターネットに盆唐青少年オーケストラを検索すると、ずらっとウトロの記事が出てきて、その記事を読んで関心を持つようになった」と語った。

オ団長は関連市民団体を捜し歩き、ウトロ問題を尋ねたりもして、昨年11月、音楽会準備のために日本に行った時には村も訪問した。今回の訪問のために団員らは19日、民族問題研究所の歴史講演も加えて聞いた。オ団長は、ウトロ地区に歴史記念館が竣工されることになれば、竣工式の時に、オーケストラ団員らと共に訪問して、故金瓏教氏が作曲した「ウトロの歌」を演奏する計画だ。

ウトロ地区は日本にある最後の朝鮮人強制徴用地区で、今でも在日同胞たちが住んでいる。住民たちは、土地所有主である日産自動車が住民たちに内緒で土地を売り、追い出される危機に直面したが、韓国政府が村の土地の一部を買い上げて、ずっと暮らせるようになった。

文:キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr
写真:盆唐青少年オーケストラ提供

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/464530.html 訳M.S