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韓国の動物園から脱走したオオカミ、胃に2.6センチの釣り針…摘出手術受け回復

登録:2026-04-18 09:15 修正:2026-04-18 14:58
捕獲されたオオカミの「ヌック」=イ・ジャンウ大田市長のフェイスブックより//ハンギョレ新聞社

 大田(テジョン)のオーワールドの動物園から脱走したオオカミの「ヌック」が、脱走から10日ぶりに帰還した。

 大田オーワールドのイ・グァンジョン園長は、17日午前のブリーフィングで「今回の件で国民の皆様にご心配をおかけし、誠に申し訳ない。時間がかかってもヌックの安全な捕獲のために最善を尽くした」と明らかにした。

 しかし、この日捕獲されたヌックの胃の中から釣り針が見つかり、周囲を緊張させた。大田市のハン・ソヨン動物診療課長はブリーフィングで「最初にヌックが搬送されて血液検査とレントゲン検査を行ったところ、血液検査では特に異常はなかったが、レントゲン検査で長さ2.6センチほどの釣り針が見つかった」と報告した。

 ハン課長は「内視鏡検査に切り替えたところ、胃の中に木の葉や魚の骨、釣り針があった。釣り針は非常に深い奥の方にあり、体力も弱っている状態だったため、緊急事態が発生する恐れがあり、動物病院に依頼して釣り針を摘出した。現在は回復中」と語った。

 ヌックの捕獲には、市民からの通報が決定的な役割を果たした。16日午後5時30分頃、「大田登山路の12区間である砧山洞(チムサンドン)1142で、ヌックと推定される動物が見つかった」という119番緊急通報が寄せられた。続いて午後6時18分頃、「萬姓山(マンソンサン)の山頂のあずまやでヌックを見た」という通報も寄せられた。

 大田市はドローンを使って一帯の捜索活動を行うと同時に、消防、警察、陸軍第505歩兵旅団、大田都市公社などの関係機関の人員を動員し、山の外郭の道路を中心に包囲網を敷いた。

 午後11時45分にドローンでヌックを発見した当局は、午前0時17分頃、ヌックの位置を安永インターチェンジ(IC)の山内方面入口の右側と特定した。続いて、麻酔獣医師6人、診療獣医師4人、飼育員5人などを現場に投入し、午前0時39分に麻酔銃でヌックを眠らせることに成功。午前0時44分に捕獲した。

 ヌックは捕獲後、オーワールド内の動物病院へ搬送された。初期診療の結果、健康状態は比較的良好であり、血液検査では特段の異常は確認されなかった。

 イ・グァンジョン園長は「ヌックの安全な帰還のために尽力してくださった関係機関と、積極的に情報提供し心配してくださった市民の皆様に感謝申し上げる。今後、ヌックは動物園内の別の場所で健康が回復し落ち着くまで保護する予定」だと述べた。

オーワールドの関係者が麻酔銃で眠らされたオオカミの「ヌック」の状態を確認している様子=大田市提供//ハンギョレ新聞社

 今回の脱走騒動を契機に、動物園の運営方式の改善と根本的な管理体制の見直しが必要だという声が上がっている。

 大田環境運動連合はこの日発表した論評で、「今回の事件は単なるハプニングとして終わらせてはならない。オーワールドは施設や飼育環境が比較的悪くはない動物園と評価されているが、かつてのピューマの『ポロンイ』射殺事件以降、根本的な変化なく類似の事故が繰り返されたことは明らかな限界だ」と指摘した。さらに「ヌックが地面を掘って脱走したのは、穴を掘る習性を持つ種の特性がそのまま表れたもの。動物園の様々な動物たちもまたそれぞれ生態的な本能を持つ存在であるという点から、現在の飼育方式全般に対する点検が必要だ」と強調した。

 大田環境運動連合は「ヌックの脱走と捕獲は終わりではなく出発点だ。今回の件を機に、動物園の運営方式と野生動物の管理体制全般を実質的に変えなければならない」と述べた。

パク・スヒョク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/area/chungcheong/1254700.html韓国語原文入力:2026-04-17 21:10
訳C.M

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