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"韓国芸能人たちは、なぜこんなに自殺が多いのか?"

原文入力:2010-06-30午後04:24:03(1813字)
"社会適応力落ちて大変なことが迫れば心理的な傷がはるかに大きい"
内心 打ち明けられない‘表面的出会い’多く うつ病
芸能人 商品扱い 企画会社の‘監獄のような生活’強要も問題

ナム・チウン記者

←タレント パク・ヨンハ氏が自宅で遺体で発見(ソウル=連合ニュース)タレント パク・ヨンハ(33)氏が30日午前5時30分頃、論峴洞の自宅で遺体で発見された。 2010.6.30 photo@yna.co.kr/2010-06-30 07:38:27/

 "韓国芸能人たちはなぜこんなにに自殺が多いのか" 韓流スター パク・ヨンハが自ら命を絶った知らせが報道されるとすぐに彼を惜しむ日本のファンたちはブログなどにこういう疑問点をぶつけた。最近3年間、チェ・ジンシル、アン・ジェファン、チャン・ジャヨン、チェ・ジンヨンに続きパク・ヨンハまで5人が命を絶つなど日本に比べ韓国芸能人たちの自殺比率が高いことを巡り出てきた指摘だ。

 イ・ウンジュからパク・ヨンハまで、自殺原因は様々だが、うつ病症状や極度のストレスなど全て不安な心理状態であった点は共通する。

 チェ・ジンシルはアン・ジェファンの死を巡り‘私債説’等に苦しめられるやうつ病薬を飲んだと伝えられている。チェ・ジンヨンも姉チェ・ジンシルが自殺した以後、うつ病でまともに睡眠をとることができず、神経安定剤を服用していた。警察発表によればパク・ヨンハも父親の病気と企画会社を運営する過程で深刻なストレスを受け睡眠剤を服用していたと知られた。

 チョ・デウォン チョウン・エンターテイメント代表は<ハンギョレ>との電話通話で「芸能人たちは職業的な特性上、一般人より社会適応力が落ちる。マネジャーが良くないこともみな解決してくれるので、大きなことが迫ると受ける心理的な傷がはるかに大きい」と話した。また別の企画会社代表は「芸能人の場合、いくら親しいといっても内心を打ち明けられない表面的な出会いが多い」という点もうつ病によくかかる理由に挙げた。こういう人々がうつ病を克服できなければ自殺する憂慮が大きいということだ。

 これは芸能人を商品としてのみ眺める体系的でない企画会社が乱舞し、監獄のような生活をすることになる韓国芸能界の特性も原因だ。月給制が多い日本の芸能人たちは新人からじわじわスターの座へ歩む。新人時は地下鉄に乗り出退勤をして、マネジャーが家まで連れに行くこともない。我が国は新人の時からスター接待をする代わり、所属会社が全てを拘束する。どこで誰に会うのかも、いちいち報告しなければならない。中学校の時から歌を歌ってきたある歌手は「おとなになっても世の中のことが一つも分からない。私は監獄で暮らしてきた」という話をしたという。

 パク・ヨンハが最近、自ら企画会社を運営し始めたところから来る心理的なストレスが大きかったという推測が出てくるのもそのような所以だ。チョ・テウォン代表は「芸能人たちが1人で独立企画会社を設ければ、すべての決定を自らしなければならない。特に演芸企画会社は人間的な関係で会った人々もビジネスで接近すれば計算的になるが、パク・ヨンハ氏の弱い性格上そんなことが大きい傷になったかも知れない」と話した。パク・ヨンハは死亡前日の29日夜、あるレコード関係者に会い「私が運営中の企画会社が少し大変なことがあったが、一人で上手くやれば良い」として「芸能人の友人たちが悩みを打ち明ければ、私は聞くばかりになる」と打ち明けたという。

 一方、彼が撮影を控えていたドラマ<ラブソング>製作会社のユン・ヨンハ代表は「作品にとても積極的に参加する元気な男」だったと言いながら「父親が癌にかかった事実も知らなかった。辛かったのなら顔に憂いがあったはずなのに、全くそのような表情を見せなかった」と話した。歌手チェ・スジョンはツイッターに「(パク・ヨンハは)賢くて優しくて純真だった。愛しい後輩をまた失った」として残念がった。

 ナム・チウン記者 myviollet@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/428235.html 訳J.S