慶尚北道義城(ウィソン)で発生した山火事が強風に乗って青松(チョンソン)や安東(アンドン)などに広がったことを受け、矯正当局は慶尚北道北部刑務所(旧青松刑務所)と安東刑務所などの服役者たちを避難させることにした。避難する服役者の規模は3400人にのぼる。
法務部矯正本部は25日、慶尚北道北部第1〜3刑務所、慶尚北道職業訓練刑務所、安東刑務所の服役者たちを、移動車両が用意され次第避難させる方針だ。彼らは大邱(テグ)地方矯正庁傘下の14の収監施設に移される。
山林庁はこの日午後4時を期して全国に山火事災害国家危機警報の最高レベルの「深刻」を発令した。慶尚北道義城郡で始まった山火事が安東市豊川面(プンチョンミョン)一帯に広がり、ユネスコ世界文化遺産である安東の河回村(ハフェマウル)と屏山書院まで脅かしている。この日午後3時30分基準で山火事は河回村と直線距離で10キロメートルほど離れたところまで広がった。
山林当局は吉安面墨渓里(キランミョン・ムッケリ)にある朝鮮時代の楼閣「晩休亭」(国家指定文化遺産名勝第82号)などの国家文化遺産に消防車と人員を配置したが、火が急速に拡散し、午後4時以後に装備と人員を撤退させた。火はこの日午後5時30分頃に安東市吉安面を越え、青松郡巴川面(パチョンミョン)一帯に山火事が拡散した状況だ。安東市と青松郡はこの日午後5時頃、全市民(郡民)に対し安全な場所に避難するよう緊急災害メールを送った。火は周王山国立公園の境界地点から4キロメートルほど離れた地点まで接近した。