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戒厳失敗後、尹大統領は法令集をあさり、キム長官はうずくまって沈黙

登録:2025-02-25 08:39 修正:2025-02-25 09:54
パク・アンス前戒厳司令官、検察で供述
昨年10月の国軍の日の行事で、キム・ヨンヒョン国防部長官と密談する尹錫悦大統領=キム・テヒョン記者//ハンギョレ新聞社

 昨年12月4日午前1時3分に国会で戒厳解除要求決議案が可決された後、尹錫悦大統領が向かったところは合同参謀本部の指揮統制室にある「決心支援室」だった。検察の捜査によると、尹大統領が決心支援室にいた時間は午前1時16分から同44分までの28分あまり。大統領室と合同参謀本部がいずれもソウル龍山区(ヨンサング)の国防部庁舎にあるという位置を考慮すると、尹大統領は国会で非常戒厳解除要求案が議決された直後に合同参謀本部に向かったわけだ。

 尹大統領が決心支援室に到着すると、キム・ヨンヒョン前国防部長官、パク・アンス前戒厳司令官(陸軍参謀総長)と随行員が集まったという。尹大統領は回りの人たちに法令集を要求した。キム前長官の補佐官が実務者を通じて法令集を入手し、大統領室の随行員に渡した。尹大統領が「3人だけでいるから、残りは出て行け」と言ったため、決心支援室には尹大統領とキム前長官、パク前司令官だけが残った。

 パク前司令官は検察で、「長官が(尹大統領に)現在の状況について簡単に説明し、その後、長い沈黙があった」とし、「報告の際、二人は近くにいた。簡単に話されたので(対話内容は)よく覚えていない」と述べた。パク前司令官は、「静寂が漂っていた。大統領は腹を立てているのかという気がするほど」と、その時の雰囲気を語った。続けて「大統領はぶ厚い法令集を渡した記憶がある」、「長官は若干うずくまっていたため、正確には覚えていない」と語った。

 尹大統領は、大統領室のチョン・ジンソク秘書室長ら秘書陣が合同参謀本部にやって来た午前1時45分ごろ、彼らとともに大統領室へと向かった。キム前長官の補佐官は何者かと通話した後、キム前長官にどこかに行かなければならないと言ったが、キム前長官は「私は出席しない」と言って席を立たなかった。その後、「来いということです」と補佐官に言われ、キム前長官は席を立ったという。キム前長官とパク前司令官は午前2時42分ごろ、決心支援室を出て大統領室へと向かった。その後、パク前司令官は午前3時7分、キム前長官は3時18分に合同参謀本部に戻った。キム前長官は午前3時23分になってようやく、主要指揮官のオンライン会議で軍の撤退に初めて言及した。

チョン・ヘミン、ペ・ジヒョン、クァク・チンサン、カン・ジェグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1183998.html韓国語原文入力:2025-02-24 18:34
訳D.K

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