野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表は20日、「現行の公職選挙法は選挙運動を過度に制約してもいる」と述べ、法改正が必要だと主張した。
イ代表はこの日、国会で行われた「選挙運動の自由のための公職選挙法改正討論会」の書面による祝辞で、上のように述べた。
イ代表は「『政治家は刑務所の塀の上を歩く』という言葉で『政治と金』の緊張関係を表現したりもする」と述べつつ、「現行法は金権選挙、デマ宣伝、虚偽の流布を防ぎ、選挙運動の過熱を防止するという純機能を果たしている」と語った。そして「しかし、過度な規制とご都合主義の法適用は、政治の信頼性を落とす逆機能も果たしている」とし、「加えて、現行法は新人の政界入りを制限しているため、公職選挙法の改正は不可避だ」と指摘した。また「民主主義の発展に伴って韓国国民の意識と社会的枠組みが備わっているだけに、透明性を強化しつつ違法は防ぐ改正が是非とも必要だ」と述べた。
また、「憲法裁判所は政治的表現と選挙運動について『自由を原則として、禁止は例外に』しなければならないと判決している」として、「この討論会において、法の原則を守りつつ、表現の自由と政治の信頼性を高める改正案について深く議論されることを期待する」と述べた。
イ代表のこの発言は、今月15日にイ代表が公職選挙法違反を問われた裁判の一審で議員職喪失にあたる刑を言い渡されたこととあいまって、関心を集めた。民主党はこれについて「あの祝辞はすでに(イ代表の裁判の前の)14日に渡してあったもの」だとして、裁判の結果とは関係ないと説明した。