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"現政府 対話へそ曲げ全教組のせいにするだけ"

原文入力:2010-05-24午後10:16:54(1594字)
加入教師 名簿公開に大量罷免・解任まで
全教組にあらゆる上塗りで教育長選挙利用に血眼

チョン・インファン記者,キム・ミョンジン記者

←チョン・ジンフ全教組委員長

無期限断食に出たチョン・ジンフ委員長

‘血の日曜日.’

去る23日、教育科学技術部が民主労働党加入など‘政治活動’を理由に全国教職員労働組合(全教組)教師らを大量に罷免・解任すると明らかにし、教育界ではこうした話が出回った。1989年5月、創立直後に1500人余りが解職されて以来、全教組は最悪の危機状況に立たされた。チョン・ジンフ(写真)全教組委員長が無期限断食座り込みに出た理由だ。87年京畿地域のある私立学校国語教師として教壇に立ったチョン委員長は、私学不正告発と全教組活動などで3回解職された経緯がある。

"委員長任期の間、教科部の責任ある当局者と一度でも虚心坦壊な対話をしたい。" しとしとと雨が降った24日午後、ソウル、世宗路、政府中央庁舎前で会ったチョン委員長は淡々と微笑を浮かべた。昨年1月1日、全教組委員長に就任した彼の任期は今年12月31日までだ。李明博政府になり教科部は全教組側の多くの対話提案にただの一度も反応を示さなかったという。

 "89年創立直後、法外労組時期にも懸案によっては時々話を交わしたし、教育政策に対する全教組の反応も聞いたりした。しかし、李明博政府になってからは公式・非公式的に会ったことが一度もない。最小限政府が推進する政策に対する教育現場の反応を伝えたい。"

‘疎通’を拒否した政府・与党は、代わりに‘反全教組’を旗じるしとした。今回の6・2地方選挙を控えハンナラ党地方選挙企画委員長のチョン・ドゥオン議員が直接‘全教組審判’を選挙争点に掲げた。チョン委員長は「李明博大統領は政府政策に対する評価は徹底的に避けながら、(教育政策の)すべての誤りを全教組のせいにしている」とし「全教組が執権勢力にでもなるという言葉か理解できない」とした。

政府・与党のこういう歩みに対し、チョン委員長は「いわゆる‘キム・サンゴン効果’のためではないだろうか」と話した。去る2008年、ソウル市教育長選挙の時、事実上与党の全幅的支援を受けたコン・ジョンテク前教育長は‘全教組たたき’を通じて当選した。だが、まもなく教育界の不正で拘束された。反面、2009年市民候補に推戴され当選したキム・サンゴン京畿道教育長は‘無償給食’等を争点化することに成功し今回の選挙で再選を狙っている。

 「政府・与党としては危機感を感じるほかはないだろう。それで裁判所が禁止したにも関わらず頑として全教組加入教師名簿を公開し、全教組にあらゆる上塗りをし政治的利益を得ようともがいている。」公務員・教員の政治活動制限と関連しては、すでに昨年11月末 民主党カン・キジョン議員の代表発議で教員労組法など6ヶ関連法改正案が提出された状態だ。‘不法’と‘合法’の境界が曖昧になっているという話だ。89年5月‘不法’だった全教組は99年1月‘合法’になった。チョン委員長はこのように強調した。

 "21年前の歴史を繰り返すべきだろうか? 教壇を再び葛藤と反目の場にしてはならない。なんとかして額を突き合わせ、より良い教育のために討論しなければならない相手を排斥するならば、その被害はそっくり子供たちと父母たちに帰る。」

文 チョン・インファン記者 inhwan@hani.co.kr,写真 キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/422219.html 訳J.S