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KBS ‘大統領批判’前政権時の5分の1

原文入力:2010-05-23午後10:48:28(1045字)
[MB時代 言論の危機]①放送
ハンギョレ-民言連 地上波報道 分析

パク・チャンソプ記者

←地上波3社 大統領報道 分析

公営放送である<韓国放送>(KBS)が李明博大統領に対し盧武鉉大統領時期よりはるかに友好的な報道をしていることが明らかになった。

<ハンギョレ>は言論市民団体の民主言論市民連合(民言連)と共に盧武鉉・李明博政権執権3年目(2005年,2010年) 1~3月3ヶ月間の韓国放送‘ニュース9’の大統領関連報道を分析した。分析結果を見れば、86件の李明博大統領報道の内 23件(26.7%)が友好的な論調を示した。反面、盧武鉉大統領時期、韓国放送の大統領関連記事 87件の内 友好的な記事は5件(5.7%)に過ぎなかった。アンカーや記者が大統領の発言や行動に相当な肯定的な意味を付与したり、画面で大統領のイメージを過度に強調する記事を‘友好的報道’と分類した。批判的な報道も盧大統領の場合には9件(10.3%)だったが、イ大統領は2件(2.3%)に止まった。

<文化放送>(MBC)および<SBS>と(KBSとを)比較した場合も差が目立った。今年1~3月大統領友好的記事は文化放送‘ニュースデスク’が9件(全体82件の中で10.9%),SBS‘8ニュース’が8件(全体82件の中で9.8%)であり、いずれも韓国放送よりはるかに少なかった。

ニュースの冒頭に‘李明博’を連呼する画面を見せたり(3月5日付イ大統領 "大邱にR&D特区指定" 、3月24日付イ大統領 "セマングム事業、政府積極支援" ),大統領夫人の涙を浮き彫りにする(3月25日イ大統領 "障害者冬季スポーツ、国民に希望")等、映像編集を通じた美化も目立った。

イ・チャンヒョン国民大教授は「公営放送なので基本的な中立性と独立性を整えなければならないのに、現政権になって公営放送のアイデンティティが根こそぎ揺れている」と指摘した。

これに対しイム・チャンゴン韓国放送報道局長は「懸案、事件、イシューにより見る視角がみな違うこともある」とし「韓国放送は大統領に友好的な報道をたくさんしているとは思わない」と話した。

パク・チャンソプ記者 cool@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/422045.html 訳J.S