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“三星電子 半導体工場 化学ガス漏出事故 頻繁”

原文入力:2010-05-11 午後03:55:16(8530字)
[企画] 三星電子 白血病 その暗い真実①
“器興工場 1・ 2・3ライン 古く漏出事故 さらに頻繁”証言 相次ぐ
“警報音鳴らず エンジニア間だけで連絡…労働者には分からない”

ホ・ジェヒョン記者,キム・トソン PD

←三星電子半導体事業部で働き、最近退職したキム・テウォン(仮名. 右側)氏がホ・ジェヒョン記者(左側)に会い三星半導体工場の産業災害危険性について説明している。 映像キャプチャー. キム・トソン ディレクター

三星電子半導体工場で働いた労働者たちが相次ぎ白血病で亡くなり論難が起きる中で、この会社の前職エンジニアたちが「労働者たちが知らない間に人体に害となる化学ガスの漏出事故が頻繁に起き、漏出に備えた安全装置管理も粗末だった」と繰り返し主張して出た。

三星電子器興工場で設備の維持補修と全体工程管理業務を受け持ったキム・テウォン(仮名)前三星電子課長は5日<ハンギョレ>と行ったインタビューで「化学物質が漏れ出れば警報音が鳴らねばならないが、警報音が鳴らずにエンジニアの間だけで知ってやり過ごす化学ガス漏出事故も多かった」と証言した。

キム前課長は1998年から7年間余りエンジニアとして器興工場で働き2003年12月に発症率の極めて低いウェゲナー肉芽腫症の診断を受け、長期治療を受け去る4月に三星電子を退社した。前職三星電子課長級エンジニアが半導体工場内部の化学ガス流出と関連し報道機関とインタビューをしたのは今回が初めてだ。

キム前課長は「エンジニアたちには携帯電話でどんな所でどんなカスが漏れ出したという文字メッセージが来るが、ベイ(作業室)で仕事をする労働者たちには漏出事故が知らされなかった」とし「器興工場では特に1,2,3ラインが古く漏出事故がより多かった」と主張した。キム前課長が指定した1,2,3ラインは急性骨髄性白血病などを病み亡くなったイ・スギョン、ファン・ユミ、ファン・ミヌン氏が勤めていた所であり、化学ガス漏出と白血病の間の関連性がより一層注目される。

キム前課長はまた「半導体素子製造の材料であるウェハーにガスをかぶせる過程で全てを知りえないほど複雑なガスが多様な化学反応を起こしヒューム(煙霧)現象が発生する」として「この作業過程で労働者たちがヒュームを吸い込み、これが白血病の発病と関係がなくはないだろう」と主張した。

これに先立ち器興工場で設備維持補修を受け持ち10年以上勤めたキム・サンピル(仮名)氏は、先月15日<ハンギョレ>と行ったインタビューで「在職時、有機溶剤とガス漏出事故が一度や二度ではなかった」とし「多い時は1ヶ月に2~3回事故がおきることもあった」と明らかにした。
<ハンギョレ>は1995年から2007年まで、三星電子器興工場で設備エンジニアとして仕事をした後に現在は三星電子の他部署で仕事をしているシン・ドンイク(仮名)氏の同一証言も確保した。

キム前課長は事故予防のための安全装置(インターロック)管理も粗末だったと証言した。彼は「生産量競争をさせるので作業速度を遅らせる不必要なインターロックを解除して仕事をするしかなかった」として「労働者たちの要求により安全に致命的であるものを除いて一日平均70~80件のインターロックを解除してあげた」と打ち明けた。

特に彼は「機械が誤作動を起こせば作業を中断し機械を補修しなければならない‘維持管理補修’や設備を設置(セットアップ)する時は、安全と直結するインターロックを解除するが、この場合にはエンジニアたちが危険なこともある」と主張した。インターロックが解除されれば毒性ガスであるリン化水素(phoshphine)等が漏れ出て作業室の労働者でなくエンジニアらにより大きな威嚇になりうるという証言だ。

キム前課長は「一旦危険だという雰囲気が醸成されているものでもなく、直ちに死ぬわけでもないので有毒ガスが排出されるということを知りながらも、そのままやりすごす」として「恥ずかしいが自分が癌にかかるとは考えなかった」と話した。

キム前課長は今回の暴露の背景について「病気にかかった後、三星が私をモノ扱いした」として「背信に合った」と吐露した。彼は「三星は私が完治し会社に戻ってくるよう願う態度ではなかった」として「亡くなったファン・ユミ氏のような労働者や同じ部署で仕事をした部長、代理、親しかった人々、全て何の補償も受けられないまま病床にいることに罪の意識を感じた」と話した。

キム前課長は「労災処理をしてくれと言ったところ、三星は退社を勧め条件を付け慰労金を提案した」として「慰労金の条件が三星を誹謗しないこと、民・刑事・行政上の訴訟をしないこと、裁判で勝訴しても追加で金を要求しないことなど3種類だった」と暴露した。

半導体労働者たちの健康問題を指摘してきた市民団体四捨五入のイ・ジョンナン労務士は「エンジニアたちの相次ぐ証言で、三星半導体工場労働者たちの化学ガス漏出主張が事実ということが改めて立証された」として「産業安全公団は三星半導体労働者たちの労災を直ちに認めなければならない」と主張した。

三星電子側は<ハンギョレ>の何回にもわたる取材要請に「半導体工場と白血病とは相関関係がない」という言葉を繰り返し取材を拒否した。

一方、四捨五入は三星半導体工場エンジニアたちの陳述を基礎に、13日‘三星半導体被害者証言大会’を開くと明らかにした。

ホ・ジェヒョン記者,キム・トソン ディレクター catalunia@hani.co.kr

以下はキム・テウォン前三星電子課長と交わしたインタビュー内容だ。

-あなたはどこで仕事をしたか

“1996年、三星電子に入社し京畿道,龍仁市の三星電子器興工場で2003年まで設備、工程エンジニアとして7年間仕事をした。2003年、珍しい病気の診断を受け長期間治療を受け、去る4月に会社を辞めた。”

-設備エンジニアと工程エンジニアは何の仕事をするのか

“工程エンジニアは半導体工程全体をあまねく管理する仕事をする。設備エンジニアは設備に対してのみ細かく管理する仕事をする。私はこの2種類の業務をすべて経験し半導体工程全般に対してよく知っている。”

副産物と化学物質が反応し煙が発生…そのまま吸い込む

-一般労働者たちはどんな環境で仕事をしていたか

“ウェハー(wafer・半導体素子製造の材料である円板)を加工する労働者たちは非常に危険な環境で仕事をしている。ウェハーにかぶせるガスはとても多様で、その種類を全て知るのは難しいほどだ。そのためどんな副産物がどのように出てくるのか予測しにくい場合が多い。ウェハーに含まれていた不明の副産物が特定工程で使われる化学物質と化学反応を起こし、ヒューム(霧煙)が発生するが、労働者たちはこれをそのまま吸い込む。亡くなったファン・ユミ氏とイ・スギョン氏が一緒に仕事をしていた3ライン(工場) 3ベイ(工程)は特に危険だ。2人はディフュージョン工程中にディキャプ工程(decap・‘ダミーウェハー’に含まれている不純膜を取り除く工程)で仕事をしたがダミーウェハーに癌を誘発しかねない物質が含まれている可能性が非常に大きい。ダミーウェハーは一度使って捨てるのではなく、以前の作業者が数十回活用したものをまた使うものだ。どんな物質がどのように含まれているのか正確に分からず、どんな化学反応を起こしたのか正確に推測しにくい。事実上、危険な化学反応の全てを予想することができる。

キム氏はこの質問に答える際、1時間ほどティキャプ工程の何たるかを説明しながら元素記号を活用し化学反応の例をあげもした。これと関連してまた別のエンジニアは故ファン・ユミ氏が作成した作業ノートを見て「(ファン氏が)長期間、塩化アンモニウムのようなヒュームを吸い込んだようだ」として「からだに良くない影響を及ぼしただろう」と推測した。彼は「(化学反応で)副産物が出てきても費用節減に役立つ場合には会社ではこれを黙認した」と主張した。

防塵廊下は労働者保護用ではなくチップ保護用

-三星電子は労働者がマスクを使って仕事をしているので安全だと言うが。

=綿マスクを使って仕事をする。ホコリを防ぐ機能をするだけだ。

-その他の保護装具はどうなのか.

=作業台(bay・ベイ)で仕事をする女子社員たちが普通、ゴム手袋をはめて仕事をするが、忙しい時はビニール手袋だけをはめて仕事をしたりもする。防塵廊下も問題だ。労働者保護用ではなく、半導体チップ保護用にすぎない。半導体に塵一つでも落ちないようにするために防塵服を着るだけだ。実質的に労働者を保護できる防塵服概念に変わらなければならない。外国バイヤーたちが工場を訪れれば、彼らは宇宙服のような防塵服を着る。ところが、こういう防塵服で仕事をすれば生産量は落ちるだろう。業務に効率的で労働者を保護できる防塵服を開発しなければならない。

-三星電子は気流が上から下に流れるように設備してあるので、呼吸器を通じてヒュームを吸い込む可能性がないと言うが。

=気流が上から下に流れるようにするのは正しい。だが、完ぺきではない。それなら休憩もできないだろう。あるベイで臭気が広がれば対流に乗って他へ流れる程度だ。臭いが他へ広がれないほど気圧が高いわけではない。

-化学ガス露出事故はあったか

“事故は一度や二度ではなかった。1,2,3ラインの場合はラインがあまりにも老朽していた。水道管も腐食されているのではないか。半導体工程は酸を多く使うので、簡単に腐食される。化学物質が露出すれば基本的に警報音が鳴る。しかし警報音が鳴らずにエンジニアらの間でだけ知ってやる過ごす露出も多い。エンジニアらには携帯電話でどんな所でどんなカスが露出したというメッセージがくる。しかしベイで仕事をする労働者たちには知らされない。なんらかの方法で会社が全体労働者に知らせる必要がある。”

-ベンゼンに対する論難がある。2008年の産業安全公団の疫学調査では検出されなかったベンゼンがソウル大産学協力団調査では許容値(1ppm)を超過する0.008~8.91ppmの水準で検出された。しかし三星電子は大気中ではない試料から採取されたことなので問題ないと言うが。

=一旦は正確な測定位置が公開されなければならない。どこで測定するかにより結果は違う。また、ベンゼンが試料から検出されたとしても、それが結局どこに飛んで行くか。十分に人が吸い込む可能性がある。

対外的に発表する化学物質と職員に知らせることは違う

-三星電子が対外的には危険な物質を使っていないと言ったが。

“対外的に発表することと職員らに知らせることとは差がある。これは問題だ。”

癌を誘発する物質の中の一つが放射線だ。市民団体らはこの間、三星半導体工場から出る放射線が各種の癌を起こすのではないかという推測をしてきた。しかし産業安全公団が2007年と2008年に実施した2度の疫学調査では「放射線漏出が自然状態と大差ない」と結論を出した。キム氏はこれに対して「一般的工程に対してのみ調査をして結論がそのように出たのだろう」として反論した。

“放射線が最も多く出る所がイオン注入機だ。こちらの周辺は鉛のような物質で遮断されており、平常時には放射能数値が低い。だが、こちらを管理していた職員の話を聞いてみれば、維持管理保守(preventive maintenance・機械が誤作動を起こした場合など、作業を中断し機械を保守点検すること)時には放射線露出が途方もなく上がるという。インターロックを解除し仕事をするという話もある。どこでどのように測るかが重要だ。イオン注入機工程で仕事をする人々は少しずつ病気がちな人が多い。故ファン・ミヌン氏もこちらで仕事をしていたのではないか。関係がなくはなく見える。”

生産量を増やすため、絶対に必要でない安全装置を解除することも

-<ハンギョレ>とインタビューをしたキム・サンピル(仮名)氏はISO認証データがニセ物だと主張した。正しい言葉なのか。

“そうだ。ISO 9000の認証は粗末になされた。みな操作されたものだ。認証を受けるために当時、戦略対応チームを一月間設けた。工程業務を遂行したエンジニア一人も当時選ばれた。もしISO認証基準のとおりに作業をすれば、生産量が落ちてとうてい適用できない。”

三星半導体工場の安全性論難で意見が尖鋭に対立する部分がインターロック(安全装置)を解除した後に作業をしたという一部労働者たちの主張だ。<ハンギョレ>は1995年から2007年まで、三星半導体器興工場5ラインで生産職労働者として働いたチョン・エジョン氏らに会ってインターロック解除について尋ねた。これら労働者たちは「生産量を増やすためにインターロックを解除した後に仕事したことが多かった」と一致した主張をした。「生産量競争をさせるので、生産量を増やそうとすれば作業速度を遅らせるインターロックを解除して仕事をしなければならなかった」と述べた。反面、三星電子は「インターロックを解除すれば機械が自動で止まるので、起き得ないこと」と反論してきた。キム氏もインターロックに対してかなり詳しく証言した。彼は多少慎重な立場だった。

-作業室の労働者たちはインターロック解除が頻繁だったと主張している。

“インターロックは種類が数百種類にもなる。安全と直結したインターロックもあり、そうではないインターロックも存在するのが事実だ。安全と直結するインターロックは解除しないが、やや不必要だと考えられるインターロックは労働者たちの要求によりエンジニアが解除したりもする。彼らは組長になろうと生産量を増やすため努力する。組長になれば月給が多い。設備の場合、一日平均70~80件程度インターロックを解除してあげた。生産量を増やすためには仕方なかった。

また、非正常時にインターロックを解除するケースがある。設備をセットアップ(set up・設置)する時や、設備維持保守(PM)をする時、インターロックを解除するが、この場合エンジニアたちは危険だ。しかし安全と直結するインターロックは決して解除しない。三星はまさにそれを主張しているわけだ。”

-一般労働者たちはインターロック解除で大きな危険がないかもしれないが、逆にエンジニアたちが危険に露出されうるという言葉と聞こえる。エンジニアたちはこういう危険をよく知りながらもインターロックを解除して作業する理由が理解できない。

“ひとまず危険だという雰囲気が造成されなくなっている。リン化水素(phoshphine・毒性ガス)が出てくることを知りながらも直ぐには死にはしないので そのまま行う。恥ずかしいが自分が癌にかかるだろうとは考えない。上では異常ないというから。”

-三星は職員の規定違反を監視する環境専門担当者が別々にいると言っている。

“そのような担当者がいる。だが、器興工場の場合、各ラインの端から端まで100メートルぐらいある。それが多層だ。環境安全エンジニアがすべての社員を捕まえて24時間管理はできない。話にもならない話だ。”

病気にかかった人と会えばすぐに会社から電話が来る

-病気にかかったエンジニアたちも多いが、これらはなぜ危険を明らかにしないのか

“三星の懐柔と圧迫のために起きることだ。三星は労災申請をあきらめれば慰労金を与えるというやり方で懐柔する。病気にかかった人はひとまず命を守ることが重要になる。労災申請よりは金を受け取って治療を選ぶ。

また、三星はなんとしてでも管理をする。病気にかかった人々は周辺の人々と付き合うことができなくさせる。私も全く同じことを体験した。私たちのチームの‘K’部長が癌にかかった。彼と会えばすぐに会社から電話がくる。通話内容を書いて人事チームに上げろとの指示がくる。こういう状況で誰が勇気を出して暴露するか?”

この陳述は<ハンギョレ>が入手した別のエンジニアの証言とも一致する。去る95年から2007年まで三星電子器興工場で設備エンジニアを務めた後、現在の三星電子の別の部署で仕事をしているシン・ドンイク(仮名)氏は「会社の顔色を見るので病院に入院した同僚と会いにくい。総務課職員がどこかで見ているのではという圧力をいつも受ける」と話した。

-会社を辞めたエンジニアならば話すこともできるのではないか

“三星は恐竜のような組織だ。退職後にも協力業者で仕事が出来る機会がある。そちらに入るためにはまた口を閉ざすことになる。”

-それでは、あなたはなぜ暴露するのか?

“私もおおいに悩んだ。だが、私が病気にかかった後、三星は私をモノ扱いした。どうにか完治して会社に戻ってくれるように願う態度ではなかった。悲しかった。また、故ファン・ユミ氏のような労働者たち、私と同じ部署で仕事をしたK部長、‘N’代理、親しかった人々が皆 何の補償も受けられずに病床にいる。罪の意識を感じた。今は明らかにしなければならないという義務感を感じた。

キム氏は2003年12月のある日、風邪気味でわき腹が痛くなり地域のある病院を訪れた。一週間入院したが医師が‘どうしても変だ’と言い、大きい病院に行ってみろといった。2003年12月29日、三星ソウル病院を訪れたキム氏は青天の霹靂のような知らせを聞いた。造血系癌であるウェゲナー肉芽腫症の診断を受けた。完治の可能性も小さい珍しい癌と聞いた。すでに敗血症とウイルス疾患が重なっている状態だった。

キム氏の三星との戦いは彼のからだが弱まった以後からだった。戦いが長くなりさらに衰弱した。彼は労災申請を巡り三星と綱引きをしてきたこの数年間の過程をすっかり長時間打ち明けた。自ら‘三星マン’と考えて生きてきたキム氏は、会社から“背信に合った”と話した。


労災処理を要求するなり、誹謗しないなどの条件をつけて慰労金を提示

-三星と戦わずに解決する方法はなかったか?

“人事チーム関係者が私を呼び名誉退職を薦めた。名誉退職を選ばなければ強制的に追い出されるというニュアンスの話も聞いた。構造調整は誰でも簡単に当てられることができると言った。私は拒否した。たとえ病気にかかっても、ずっと仕事をしたかった。会社を出て行けば生きる道が茫漠としている。そのようにして数年を持ちこたえた。

ところが三星半導体工場の安全性問題が社会的に論難になり人事チームの態度が突然変わった。突然‘助ける必要はないか’と尋ね始めたんですよ。それで労災処理をしてくれと話した。”

-助けるといったのに、なぜ労災処理にならなかったか?

“労災処理を回避し退社を勧め慰労金を提案した。ところが条件があった。人事チーム関係者が書類を持ってきた。サインしろと言ったよ。ところがおかしな文句が記されていた。‘三星に対して誹謗しないこと’、‘民刑事上、行政上の訴訟をしないこと’、‘裁判に勝訴しても追加で金を要求しないこと。’の3つだった。何日も考えた後‘こういう場合がどこにあるかと思い’慰労金契約書にサインせずにそのまま退社した。背信感を抱いた。”

-三星がなぜ労災申請を受け入れようとしないと見るか?

“2001年に無災害記録がこわれる前は、記録競争のためにそうなんだと考えた。だが、今は労組が作られることを憂慮しているようだ。事業場で事故が多くなれば労働者たちが労組を作ることができるためだ。三星では幹部らを中心に1年に1回ずつ‘労組設立防止’指針を盛り込んだ内容の人事教育を受ける。”

器興半導体工場6-7ラインの建物の片側の松葉が黄金色に変わる

-今最も大変な点は何か

“三星がずっと私を困らせ連絡することが大変だ。私は三星に対する自負心が強かったが、今はそれが崩れた。私を含め私の周辺の病んでいる人々に対する罪悪感がある。私の周辺の人々がこの工場に就職するといえば止めさせたい。更には工場の近所で暮らすこともやめろと言いたい。器興半導体工場6-7ラインの建物片側を見れば、水蒸気ではない白い煙が出ている。酸のような化学物質を抜く所だ。フィルターを通しても100パーセントは除去できない。そばの松葉がみな黄金色だったよ。政府が出て(三星半導体工場)問題を解決しなければならない。”

整理=ホ・ジェヒョン記者
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/420200.html 訳J.S