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「集会参加者が殴ったので連行」「やってない」釜山の日本領事館前で何が?

登録:2023-08-31 07:09 修正:2023-08-31 09:37
釜山日本領事館前の集会での連行をめぐり、警察と市民団体が対立
26日夕刻に釜山駅で行われた「福島核汚染水海洋投棄阻止釜山市民大会」に参加後、日本領事館前で逮捕されたSさん(46)が30日、連行された際に負傷した両ひざを公開した。傷を負った際にズボンも破れている=キム・グァンス記者//ハンギョレ新聞社

 釜山(プサン)で行われた福島第一原発の汚染水の海洋放出を糾弾する集会の参加者を警察が連行したことをめぐり、攻防が繰り広げられている。警察は逮捕された参加者が警察官に暴行を加えたと主張しているが、主催者側は警察が過剰対応を隠ぺいするためにうそをついていると反論している。

 30日、釜山東部警察署と釜山の68の市民社会団体からなる「福島核汚染水投棄反対釜山運動本部」の話を総合すると、26日午後6時30分に釜山駅広場で行われた「福島核汚染水海洋投棄阻止釜山市民大会」には主催者側の推計で1千人あまりの市民が参加した。参加者は午後7時40分から中央大路を700メートルあまり行進し、午後8時ごろに東区草梁洞(トング・チョリャンドン)の日本領事館付近に至った。

 海洋放出を糾弾する抗議文を日本領事館に手渡そうとする参加者たちを警察が阻止したことで攻防が発生。攻防は1時間あまり続き、この過程で2人の集会参加者が警察に連行され、翌日に解放された。

福島核汚染水投棄反対釜山運動本部が30日、釜山市議会ブリーフィングルームで、26日に起きた日本領事館前での集会参加者の連行に対する警察の謝罪を求める記者会見を行っている=キム・グァンス記者//ハンギョレ新聞社
26日夕刻に釜山駅で行われた「福島核汚染水海洋投棄阻止釜山市民大会」に参加後、日本領事館前で逮捕されたSさん(46)が30日、連行された際に負傷した両膝を公開した。傷を負った際にズボンも破れている=キム・グァンス記者//ハンギョレ新聞社

 釜山運動本部は30日、釜山市議会ブリーフィングルームで記者会見を行い、「遮断壁の前で抗議していた2人の市民を警察が押し倒し、集団で暴力を加え、その後、連行した」として、現場指揮官の更迭と釜山警察庁長の謝罪を要求した。

 東部警察署は「日本領事館前は集会が認められていない場所だが、主催者側が違法に進入しようとしたため、遮断壁を張って防いだ。連行された2人は阻止していた警察官に暴行を加えたため現場で逮捕し、現在は公務執行妨害容疑で立件されている」と語った。

 連行されたSさん(46)は、「警察を殴れば処罰されることはよく知っているのだから、警察を殴れるわけがない。6人の警察官が突如として私を見えないところに引っ張って行って押し倒し、首を押さえつけたうえに手足をつかんだだめ、両ひざを負傷した」と主張した。

キム・グァンス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/yeongnam/1106433.html韓国語原文入力:2023-08-30 17:13
訳D.K

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