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警戒警報に「大きな違い」…北朝鮮の発射、ソウルは12分後、日本は1分後に発令

登録:2023-06-01 09:23 修正:2023-06-01 12:11
避難理由・避難場所の指定のないソウルの警報メール 
北朝鮮の打ち上げは6時29分、メールは6時41分 
日本は打ち上げから1分後に「内容のある」メール 
「日本人が先にメールを受け取るとは…」
5月31日午前6時41分、ソウル市は市民に「ソウル地域に警戒警報発令。国民の皆様は避難する準備をし、子どもやお年寄り、体の不自由な人が優先的に避難できるようにしてください」という緊急災害メールを発送した//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が軍事偵察衛星を打ち上げた5月31日、ソウル市民たちには早朝から避難準備をするようにとの「警戒警報」が届いた。災害サイレンと災害メールで目を覚ました市民たちは、何の情報もない警戒警報に大きく混乱させられたと訴えた。

 この日午前6時41分、ソウル市は市民に「ソウル地域に警戒警報発令。国民の皆様は避難する準備をして、子どもやお年寄り、体の不自由な人が優先的に避難できるようにして下さい」という緊急災害メールを発送した。

 約20分後、行政安全部が警戒警報は「誤報事項」だったと公示し騒ぎは終わったが、「何の内容もない警報メールを見て、実際の状況だったら慌てふためくだけで終わりそうだ」という反応が出ている。なぜ避難しなければならず、どこに避難すればいいのか全く告知されず、驚いた市民たちの混乱ばかりが膨らんだ。

北朝鮮が5月31日午前6時29分頃、平安北道東倉里一帯から南方向に向け、北朝鮮が主張する宇宙発射体を打ち上げたと合同参謀本部が発表した。同日朝、ソウル駅待合室のテレビに関連ニュース速報が流れる中、修学旅行のために集まった生徒たちが突然鳴った警報音を聞いて携帯電話の緊急災害メールを確認している/聯合ニュース

 大手ポータルサイトのネイバーもトラフィックの集中で接続が途切れ、市民の不安は募った。ソウル市麻浦区(マポグ)に住むCさん(35)は「警報が出た直後、ネイバーはつながらず、テレビのニュースをつけても状況が把握できなかった。実際だったらどうなっていたことかとひやひやした」と話した。

 ソウル市民たちは「たった20分で政府の行政力の脆弱さを経験した」という反応だ。広津区(クァンジング)に住むSさん(57)は、「どんな状況なのか、どこにどう避難しろというのか教えてくれない警報メールに呆然とした」とし、「本当に戦争が起こったらあたふたして死んでしまいそうだ」と話した。松坡区(ソンパグ)の住民Pさん(31)は「北朝鮮は6時29分に飛翔体を打ち上げたというのに、6時41分になってようやくメールが届き、しかも内容のない『とにかく避難しろ』という警報だった」とし「こんなことなら災害メールは何のために送るのか」と語った。

5月31日午前6時30分、日本の全国瞬時警報システム(Jアラート)は「ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられる」などの内容の警報を送った=ツイッターより//ハンギョレ新聞社
5月31日午前、NHKはアクセス急増を防ぐために緊急・災害用軽量化サイトに切り替えた=NHKのホームページより//ハンギョレ新聞社

 早朝から戸惑った市民たちは、隣国日本の対応に関心を示した。日本政府は同日午前、北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げに関して、沖縄県に緊急避難命令を下した。午前6時30分、日本の全国瞬時警報システム(Jアラート)は「ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます。建物の中、又は地下に避難して下さい」という内容の災害メールを送った。

 避難の理由と避難方法を明示したこのメールは、北朝鮮の発射の1分後に発送された。NHKはこの日午前、アクセス急増を予防し緊急・災害用軽量化サイトに切り替えた。

 日本政府は約30分後、「日本に落下したり上空を通過する可能性はない」として避難命令を解除した。韓国のネットユーザーは「日本人の方が韓国より早く避難メールを受け取るとは」、「日本の災害メールには必須内容が含まれている。レベルに違いがある」という反応を示した。

イ・ジヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1093982.html韓国語原文入力:2023-05-31 21:35
訳C.M

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