カトリック正義具現全国司祭団と仏教系諸団体に続き、プロテスタントの牧師たちも全国的な時局宣言を行った。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権を批判する時局宣言は宗教界全体に広がりつつある。
「尹錫悦政権1年に送るキリスト教牧会者時局宣言」の準備委員たちは4日午前11時、ソウル鍾路5街(チョンノオガ)の韓国キリスト教会館2階で「牧会者時局宣言」を行う。彼らは3日に公開した「斧がすでに木の根もとに置かれていたら、どうして恐れずにいられようか」と題する宣言文で、10日に発足から1年をむかえる尹錫悦政権について「尹錫悦政権の1年間で国民生活は破綻し、平和は崩壊し、民主主義は後退の一途をたどっており、検察権力の強固化によって協治と国民統合は失踪し、反労働者、反農民政策によって国民は窮地に追い込まれている」とし、「国中に災いが襲いかかっている」と嘆いた。
彼らはまた、「南北関係もやはり、強対強の南北関係に執着することで朝鮮半島には戦雲まで漂い、事大と屈辱の外交によって民族の精神は墜落しており、軽率な外交的言辞によって周辺国との激しい対立と緊張が誘発されている」と批判した。続けて牧師たちは「めちゃくちゃになりつつある国の現実をただ見ていることはできないため、全国の1000人の牧会者が立ち上がった」と述べた。
プロテスタントの牧師たちの時局宣言および礼拝会は、ソウルに続き4日午後7時には大邱(テグ)のコダランスプ教会、7日午後4時には大田(テジョン)のビンドゥル教会、18日には光州(クァンジュ)のハンビッ教会で行われ、釜山(プサン)と全州(チョンジュ)は場所と日時がまもなく決まる予定だ。先月6日に尹錫悦大統領の対日屈辱外交を李完用(イ・ワニョン、)になぞらえて辞任を求めたメソジストの牧師たちを皮切りに、プロテスタント全体へと時局宣言が広がっている。
すでに「正義具現全国司祭団非常対策委員会(司祭団非対委)」が先月10日夜にソウル広場で「親日売国検察独裁政権の退陣と主権回復のための月曜時局ミサ」を開催し、尹錫悦大統領に対して「一から十まで自らが全国民にささげた誓いをすべて裏切った。内治と外治すべての面で国益、国利民福には無関心で、ひたすら特権層の既得権を守ることにばかり熱を上げている。強者には限りなく卑屈で弱者には限りなく非情な『雇われ人』を国際社会はあざ笑っている」と主張している。
司祭団非対委はすでにソウル教区、水原(スウォン)教区、光州教区で時局ミサを行っており、8日には春川(チュンチョン)のエマッコル聖堂で、15日には光州の国立5・18墓地の旧墓域で、22日には議政府(ウィジョンブ)聖堂で巡回時局ミサを行う計画だ。
4月に「尹錫悦退陣第1回野壇法席準備委員会」を設置した仏教系の進歩諸団体も、20日午後3時にソウル広場一帯で尹錫悦大統領の退陣とキム・ゴンヒ女史特検を要求する集会を開催することを決めた。彼らは「民族の運命と経済主権を他国に根こそぎささげ、検事独裁政権の蛮行によって民草の暮らしは泥炭にはまっており、血によって守ってきたこの地の民主主義はかつての軍事政権よりも厳しい季節を迎えている」と嘆いた。