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北, 西海 NLLに海岸砲発射… "訓練継続"

原文入力:2010-01-27午後09:29:36(1604字)
27日2度 北方境界線北側海域に…南側, 直ちに警告射撃
米, 南北両側に自制 要求

クォン・ヒョクチョル記者,キム・ヨンファン記者

←北韓が西海,白翎島(ペクリョン島)近隣の北方境界線(NLL)北側海上に海岸砲数十発を撃った27日、西海と東海上では南北の対立と交流協力という相反した風景が劇的な対照を見せた。この日午前、仁川港で非常待機している海軍艦艇の上で将兵たちが忙しく動いている。(左側写真)水産物などを載せこの日束草港に入港し停泊中の北韓船舶 メボン1号甲板上で船員たちが作業をしている。この船を含め3隻の北韓籍船舶がこの日 束草港に入ってきた。仁川,束草/連合ニュース

北韓が27日午前と午後の2回にわたり西海,白翎島,大青島(テチョンド)近隣の北方境界線(NLL)に近い北側海上2ヶ所に海岸砲数十発を撃ち一時、白翎島駐留海兵隊が北側海岸砲発射直後、飛んでくる砲弾に向けて対空警告射撃をした。

北側人民軍総参謀部はこの日午後<朝鮮中央通信>を通じて公表した‘報道’で「西海戦線海上で我が人民軍部隊の(例年訓練にともなう)砲実弾射撃訓練は今後も続くだろう」と主張した。先立って北側は去る25日から29日まで5日間、西海,白翎島・大青島近隣海域2ヶ所を‘海上射撃区域’と宣言した。北韓はまた白翎島東側海上は25日から3月29日まで航行禁止区域として通知したが、大青島東側海上に対する航行禁止期間は設定しなかった。

合同参謀本部関係者はこの日「北韓軍が午前9時5分から10時16分まで、海岸砲30余発を白翎島と大青島近隣北方境界線海上で発射したのに続き、午後3時25分以後に再び海岸砲数十発を撃った」とし「砲弾が落ちたところは前日に北韓が宣言した2ヶ所の航行禁止区域内であり北方境界線北側1.5海里(2.7km)ほどの北側海域で観測された」と話した。北韓軍は例年西海で海岸砲射撃訓練をしてきた。だが今回のように北方境界線付近に海岸砲を撃ったのは初めてだ。

政府はインド国賓訪問中に状況報告を受けた李明博大統領の指示により、この日午前 大統領府でチョン・ジョンギル大統領室長主宰で緊急安保対策会議を開いた。政府はこの日午後、南北将軍級軍事会談首席代表のリュ・チェスン陸軍少将名義で北側に‘警告電話通知文’を送り、北側の西海上航行禁止・射撃区域設定は重大な挑発行為とし、砲射撃のような威嚇行為を直ちに中断することを要求した。

合同参謀関係者は「午前、北韓の海岸砲発射直後、レーダーで飛行軌跡を捕らえた白翎島駐留海兵部隊が我が方に砲弾が飛んでくる可能性に備え20㎜対空バルカン砲100余発を砲弾に向けて警告射撃した」と話した。だが、合同参謀は両者が戦闘を行ったわけではなく、海軍艦艇や戦闘機など他の武器を動員しなかったので交戦状況ではないと説明した。

先立ってフィリップ・クラウリー米国国務部公報担当次官補は26日(現地時間)定例ブリーフィングで、北韓が西海に航行禁止区域を宣言したことと関連し「そのようなすべての宣言に対し韓国,北韓の両者に自制を促す」と明らかにした。

北韓の海岸砲射撃に対し軍当局は、この日午前に3回,午後に1回など計4回‘射撃中断’警告通信を国際海上網を通じ北韓に行った。北韓の海岸砲射撃事実が知らされた後、一時大青島へ向かった貨物船が回航し、大青島と小青島近海に操業に出て行った漁船が帰航する騒動をおこしたが、まもなく正常さを取り戻した。

クォン・ヒョクチョル,イ・ヨンイン,キム・ヨンファン記者 nura@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/401372.html 訳J.S