原文入力:2010-01-22午前09:14:58(1819字)
PD手帳など論難となった事件 事実上‘下命捜査’
起訴前提に追い込み…指揮幹部は要職昇進
"政権と一部検事の共生が検察を亡ぼす" 批判
ソク・ジンファン記者,キム・ミョンジン記者
←全国検事1700人余りがテレビ会議。21日午前、ソウル,瑞草洞の大検察庁庁舎会議室で開かれた‘全国検事テレビ会議’で、大検察庁幹部らが画面を通じて挨拶をするキム・ジュンギュ検察総長の姿(画面左上)を見守っている。今回のテレビ会議は大検察庁の検察指揮部と全国検察庁の一線検事1700人余りを画像で連結したものと検察は説明した。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr
[ニュース分析] "現政権は政治的に重要な事件を検察がどうするか 非常に細密に覗き見ている。要人に触手をたてている検察も政権をとめどなく見つめる。互いに過度に向き合うことから生じる副作用だ。"
検察高位幹部出身のある要人は21日<文化放送>‘PD手帳’製作陣に対する無罪判決などを巡る葛藤の根本背景についてこういう分析を出した。彼は「政権と一部エリート検事たちの度を越した共生関係が検察組織を亡ぼしている」として「高位幹部の中で政界に縁を作れない人はバカだという声も出ている」と話した。
最近無罪が宣告された主要事件は全て検察が自ら認知した事件ではなく、政治的に論難となった後に検察権が動員された‘下命性捜査’だ。インターネット経済論客‘ミネルバ’とチョン・ヨンジュ前<韓国放送>社長などに対する捜査も同じだった。罪いなるか判断する前に‘追い込み’捜査がなされるほかはなかったし、起訴できなければ‘無能な検事’と烙印を捺される懸案だったわけだ。
内部問題提起が当初からなくはなかった。PD手帳捜査の初責任者であったイム・スビン前ソウル中央地検刑事2部長は‘罪にならない’という意見で検察指揮部と対抗することもした。だがイム部長は辞表を出し、以後PD手帳捜査だけでなく他の‘下命捜査’をリードした検察幹部らは裁判結果と関係なく要職を手にした。
こうしたことが反復され李明博政府スタート2年で‘政治的事件起訴=栄転’が公式となった。こういう構造は現政権初期から準備されていた。李明博政府の初めての法務部長官であるキム・ギョンハン前長官はこういう公式を着実に適用した。イム・チェジン前検察総長が私席で「今後は外から投げられる事件はするのをやめよう」として疲労感を吐露したのは、こういう状況を遠回しに言ったことと受けとめられる。捜査を事実上指揮したキム・ギョンハン当時長官が撒いた種が最近‘毒草’として咲いたわけだ。
去る政府の時に存在した法務部と検察の緊張関係も消えて久しい。検察が‘一介の外庁’に転落したという批判が出ている。最近検察を去ったある弁護士は「‘検察は大統領が直接使う刃物’という話がある。結局、検察は政権の意中に振り回されるほかはない組織的な限界を持っている」として「今回の政権がちょっと激しく無理に首枷をかけられているようだ」と診断した。
参加政府時はムン・ジェイン初代大統領府民政首席らがほとんど検察捜査に関与しなかった。以後の民政首席らも検察出身ではなく検察を思いのままに操縦しにくい構造だった。反面、現政権ではイ・ジョンチャン,チョン・ドンギ民政首席などを配置し、検察内部を鋭く覗き見ていた。慣例を破り法務長官・検察総長の先輩のクォン・ジェジン民政首席を任命したのも政権のこういう意図が反映されたものと分析される。
1審無罪判決に対し検察が激しく反発するのも現政権になって変わったこういう環境のためと見る人々が多い。首都圏地検のある部長検事は「‘国民不安’等を挙論する総長の過剰反応を見て当惑した」として「最近検察の態度を見れば無罪判決を恥じる法律家としての良心は見当たらず、人事権者にだけ気を遣えば損をすることはないという計算だけが残ったようだ」として苦々しいと語った。検察はこの日、PD手帳無罪宣告に従わず控訴した。
ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/400434.html 訳J.S