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公捜処、野党の反発で告発教唆疑惑関係者に対する家宅捜索を中止

登録:2021-09-11 09:32 修正:2021-09-13 09:16
キム・ウン議員「公捜処長と検事などを告発する」
高位公職者犯罪捜査処が10日、ユン・ソクヨル前検察総長の「告発教唆疑惑」の参考人である国民の力のキム・ウン議員の事務所の家宅捜索に入ったが、同党所属議員たちの激しい反発を受けて11時間で中止した。キム議員が事務所の前で記者団に立場を述べている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 高位公職者犯罪捜査処(公捜処)が10日、「告発教唆疑惑」の参考人である野党「国民の力」のキム・ウン議員の事務所の家宅捜索に入ったが、同党所属議員たちの激しい反発を受け、11時間で中止した。国民の力は同日、緊急最高委員会議を開き、公捜処の家宅捜索が「野党弾圧」だとして、公捜処の検事を告発する方針を明らかにした。

 公捜処は同日午前、「告発教唆疑惑」の主要関係者であるキム議員の自宅や車、携帯電話、国会議員会館の事務所などを家宅捜索した。午前10時9分から始まった議員室の家宅捜索は午後9時過ぎまで続いたが、令状執行のやり方をめぐり、国民の力の議員と公捜処の関係者らが衝突したため中止された。公捜処のホ・ユン検事は午後9時17分ごろ、家宅捜索を中止し、事務所を後にした。

 国民の力の指導部は同日午後8時30分ごろ、国会で緊急最高委員会議を開き、キム議員の事務所を訪れ、公捜処の関係者らに抗議した。イ・ジュンソク代表は家宅捜索が中止された直後、記者団に「今日の無理な家宅捜索は、野党の大統領選予備選期間中に行われた野党に対する弾圧と言わざるを得ない」とし、「公捜処の検事らが適法な手続きを守らず、立法府に対する最小限の手続き的正当性もなく家宅捜索を進めたのは残念だ。公捜処長は今回の件について責任を持って解明すべきだ」と反発した。国民の力は同日、キム議員の事務所を家宅捜索した検事と捜査官ら6人とキム・ジヌク公捜処長に対して職権乱用権利行使妨害罪や不法家宅捜索などで告発すると発表した。キム議員は「特に公捜処長がこの部分については責任を取るべきだと考えており、一緒に告発する予定だ」と述べた。

 捜査本部はその後、家宅捜索の中止について、「裁判所がその必要性を認めて発行した令状を適法な手続きに従って執行しようとした捜査チームの合法的行為を多数の力で妨げ、その過程で検事に怒鳴り声とともに無礼な言動をしたことに対し、捜査本部は深い遺憾の意を表する」とし、「捜査本部は令状の再執行を引き続き検討していく」と明らかにした。

キム・ミナ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/1011304.html韓国語原文入力:2021-09-10 22:31
訳H.J

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