文在寅(ムン・ジェイン)大統領が海外訪問の度に、カトリック教会の関係者らに会い、教皇フランシスコの北朝鮮訪問に対する関心を持続的に喚起している。文大統領は今年5月、米ワシントンでウィルトン・グレゴリー枢機卿と面会しており、今回の欧州歴訪でもオーストリアのハイリゲンクロイツ修道院を訪問し、教皇の北朝鮮訪問について言及した。
文大統領は15日(現地時間)、オーストリアを国賓訪問の最後の日程として、ハイリゲンクロイツ修道院を訪問し、「まだ教皇の訪朝が実現していないが、近い将来その日が訪れることを期待している」と述べた。
そして、文大統領はマクシミリアン・ハイム修道院長に自分のロザリオリングを見せた。 文大統領は「亡くなった母にロザリオリングを勧められた。カトリックの価値が生涯、私の人生の土台となっており、政治家になった後も高い倫理意識を守ることができた」と述べ、カトリックとのかかわりを強調した。さらに「2018年、バチカンを訪問した際、教皇フランシスコが私の訪朝提案を受け入れ、朝鮮半島平和の架け橋になる意志を表明された」とし、「まだ教皇の訪朝が実現していないが、近い将来その日が訪れることを期待している」と述べたと、大統領府が伝えた。
これに先立ち、文大統領は韓米首脳会談のためにワシントンを訪問した際も、グレゴリー枢機卿と面会し、教皇の北朝鮮訪問を期待すると述べた。
文大統領は2018年、バチカンを訪問した際、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が招待したいという意思を伝えた。教皇フランシスコは「(北朝鮮から)招待状が来れば必ず回答をするし、行く用意がある」と述べ、積極的な態度を示した。