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文大統領、顕忠日の追悼で新大久保駅転落事故に言及し「韓日協力の精神として復活」

登録:2021-06-07 08:38 修正:2021-06-07 09:48
第66回顕忠日追悼の辞
文在寅大統領と夫人の金正淑女史が今月6日午前、ソウル市銅雀区の国立ソウル顕忠院で開かれた第66回顕忠日追悼式に出席、顕忠塔で殉国先烈および護国英霊に対して黙祷している/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が6日、顕忠日の記念追悼式典で「最近明らかになった軍隊内の低質な給食の事例と、無念な死を生んだ兵営文化の悪習については、国民の皆さまに申し訳ない」と述べた。

 文大統領はこの日、ソウル銅雀区(トンジャック)の国立ソウル顕忠院で開かれた第66回顕忠日追悼式に出席し、「報勲は今この瞬間、この地で国を守ることに献身する人々の人権と日常を完全に守ること」と述べた。さらに「軍将兵の人権だけでなく、士気と国家安保のためにも(兵営文化の悪習を)必ず正す」と約束した。

 文大統領は、大韓民国は「先烈の愛国心」によって貧困の克服と人権・民主主義の発展につながったと強調した。続いて「コロナ克服のために生活の不便さに耐えている国民、防疫とワクチン接種の現場で献身して最善を尽くしている防疫・医療スタッフもまたこの時代の愛国者だ」と感謝の意を伝えた。

 文大統領は中長期で服務した除隊軍人が生計の心配なく求職活動ができるよう「除隊軍人転職支援金」の導入を強調した。また「5月に光州がついに民主化の実を結んだように、『ミャンマーの春』も必ず来るだろう」と述べ、ミャンマー国民に友愛と連帯の意を表した。

 文大統領は先月開催された韓米首脳会談とミサイル指針終了指針に言及し、「米国を含む国際社会と宇宙分野の協力を拡大し、独自のロケット開発を通じて大韓民国の新しい宇宙時代を切り開く」と述べた。続いて「バイデン大統領と私は強力な『ワクチン同盟』でコロナを共に克服することにし、対話と外交が朝鮮半島の非核化と恒久的平和を実現する唯一の道ということで意見が一致した」とし「朝鮮半島の非核化と恒久的平和のために再び大きな一歩を踏み出せるよう準備する」と明らかにした。

 今月11日に英国で開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)で韓米日首脳会議を推進している文大統領は、「2001年に東京の電車駅の線路で国境を越えた人間愛を実現した美しい青年イ・スヒョンさんの犠牲は、いつか韓日両国の協力の精神として復活するだろう」と強調した。20年前、電車の線路に落ちた日本人を助けるために犠牲になった留学生のイ・スヒョンさんの例を挙げ、日本に側に対話のシグナルを送ったものとみられる。

ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/998142.html韓国語原文入力:2021-06-06 13:33
訳C.M

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