原文入力:2010-01-07午前08:14:45
‘実質失業合計’公式失業者数の4倍上回り
100万人 "ただ休んでいる" …56万人 就職準備
92万人は週18時間未満労働‘不完全就業’
ファン・ボヨン記者
公式失業者に就職準備をしていたり、ただ休んでいる人などを合わせた‘事実上の失業者’が330万人に肉迫している。これに比べ、公式失業者は81万人余りに過ぎず、数百万名が政府働き口対策の死角地帯に置かれる可能性が大きいという指摘が出ている。
6日統計庁資料を見れば、昨年11月の公式失業者81万9000人に就職準備者と週当り勤労時間が18時間未満の超短時間就業者,高齢層(60才以上)でもないのにただ休んでいる人などを加えた事実上の失業者が329万9000人に達すると推定される。何と248万人が公式失業者統計から外れているわけだ。
これらの内の相当数は積極的求職活動に乗り出せずにいるが、潜在的に仕事場を見つける意志があると見なすことができ、学界では‘類似失業者’等に分類する。公式失業者調査では去る4週間に積極的求職活動を行った人だけが含まれる。したがって長期にわたり入社試験準備をしている人でも仕事をする意志はあるが就職が難しく求職をあきらめた人などは除外されやすい。
公式失業率と実際に国民が体感する‘雇用寒波’の間に乖離が大きいのもこういう理由からだ。昨年11月の失業率は3.3%であり1年前よりわずか0.2%増えただけだ。世界的経済危機の跛行を経たという点を考慮すれば良好な成績表だ。経済協力開発機構(OECD)の平均失業率は8.8%(2009年10月基準)に達している。
しかし公式失業者に類似失業者を含めれば事情は違う。最近1年間だけで36万7000人が事実上失業者に合流し、関連統計が整備され始めた2003年に比較すれば82万1000人増えた。これらを考慮して計算した昨年11月の事実上の失業率は12.6%に暴騰する。家事と育児,老化などの理由がなく、ただ休んでいる人々の場合、2003年11月68万4000人から昨年11月には99万9000人へ49.4%も増加した。
チョン・ビョンユ韓神大教授(経済学)は「雇用なき成長が深刻化され、2003年以後に内需景気が低迷し勤労ぜい弱階層の雇用条件が悪化してきた」として「建設日雇いと零細自営業者など景気により反復的に失業を経験してきた人々が昨年の経済危機で大挙雇用市場へ押し出されただろう」と分析した。実際に日雇いと零細自営業者は経済危機で大きな浮沈を体験した。昨年11月の日雇い就業者は1年前より26万4000人減り、同期間に零細自営業者数も35万3000人急減した。これらは概して失業給付など雇用安全網からも疎外されており、再就職も容易ではない。
このために雇用問題専門家たちは政府が雇用の量的創出だけでなく、良質な働き口作りにも出るべきだという注文を出している。チョ・ジュンモ中央大教授(経済学)は「金融および輸出大企業がV字形の急回復傾向を示しているが、雇用はL字形で氷河期が持続しているものと見られる」として「昨年マクロ経済振興次元で働き口対策を展開したとすれば、今年は雇用両極化改善など慢性的雇用不振を改善するための総合対策をたてなければならない」と話した。
ファン・ボヨン記者whynot@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/397566.html 訳J.S