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人権委訪れた慰安婦被害者イ・ヨンスさん「慰安婦問題、ICJに付託すべき」

登録:2021-03-29 01:53 修正:2021-03-29 06:31
日本軍慰安婦被害者のイ・ヨンスさんが今月26日、ソウル中区の国家人権委員会前でチェ・ヨンエ委員長との面談を控えて発言している/聯合ニュース

 日本軍慰安婦被害者のイ・ヨンスさん(92)が国家人権委員会を訪れ、慰安婦問題の国際司法裁判所(ICJ)への付託に向けた人権委の支持表明を要請した。

 26日午前10時ごろ、イ・ヨンスさんはチェ・ヨンエ人権委員長と面会する前、ソウル中区(チュング)人権委前で取材陣に対し、「名誉と人権を回復するため、最後に国際司法裁判所に出向いてこれを明らかにしようと思う」と述べた。午前11時頃に面会を終えた後も、イさんは取材陣に再び国際司法裁判所への付託の必要性を強調した。イさんは「もう打つ手がない。国際司法裁判所に行って罪がないとする人たちの罪を明らかにするしかない」とし、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領も問題の解決のために最善を尽くしてほしい」述べた。イさんは「日本軍慰安婦問題の国際司法裁判所への付託推進委員会」の代表を務めている。

 イさんとともに人権委員長との面会に臨んだキム・ヒョンジョン推進委広報担当も「慰安婦問題を国際司法裁判所に付託すれば、歴史問題は中立的な国連機関で取りあげ、韓日関係は発展的な形を模索するツートラックの方向で進められる」とし、「人権委院長は、国際司法裁判所への『慰安婦』問題の付託に対するイさんの支持要請に『任期が終わるまで積極的に検討していきたい。支持表明については手続きに従って検討する』という趣旨の発言をした」と明らかにした。

 これに先立ち、イさんは今月初め、チェ委員長宛てのビデオメッセージを公開し、面会を要請した。先月16日には記者会見を開き、「もう時間がない。(亡くなった)ハルモ二(おばあさん)たちに報告できるよう、文在寅大統領と韓国政府が国際法的に判決を受けてほしいというのが私の最後の願い」だとし、「慰安婦」問題を国連国際司法裁判所に付託することを求めた。

チョン・グァンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/988377.html韓国語原文入力:2021-03-26 14:47
訳H.J

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