先月初めの日本軍慰安婦判決で韓日関係が再び険悪になる中、「韓流ファン」として知られる相星孝一・新駐韓日本大使が隔離を終え、本格的な活動に乗り出した。
12日に着任した相星大使は、新型コロナ防疫対策として2週間の隔離後、同日午前に外交部を訪れ、信任状を提出した。その後、チェ・ジョンゴン次官が韓国語で「大使、こんにちは」と挨拶をした後、二人は握手を交わすことなく、記念撮影を行ってから面会に臨んだ。
チェ次官は「両国関係が難しいほど外交当局間の円滑なコミュニケーションが重要だ。今後、緊密なコミュニケーションを図っていこう」と呼びかけた。これに対し、相星大使は「新型コロナの感染状況が安定し、人的交流協力の復元などに貢献できるように努めていきたい」と答えた。さらに、相星大使が最高裁の2018年10月に強制動員の判決と1月8日の慰安婦判決に対する日本の立場を伝えたことを受け、チェ次官は韓国の立場を明らかにしたうえで、「両国間の様々な懸案を連携させず、一つひとつ解決していく過程が重要だ」と答えた。外交部は同日の面会が30分ほど行われたと明らかにした。
新任の相星大使は、日本の外務省の伝統的「コリアンスクール」ではないが、1999年(金大中政権)と2006年(盧武鉉政権)、二回にわたる赴任で韓国語を独学した「韓流ファン」として知られる。2008年3月、駐韓日本大使館ホームページに掲載した「やがて哀しき韓国語」という短い文章で、「韓国語学習を放棄せずに済んだのはノレバン(カラオケボックス)のおかげではなかったかと思う。歌を一曲覚えれば、それだけ韓国語が上達するかもしれないとの期待を胸に音楽CDを買い漁り、歌詞を辞書で調べた」というエピソードを紹介し、話題を呼んだ。
しかし、韓流ファンである新駐韓大使が赴任した後も、関係回復には相当な時間がかかる見通しだ。1月22日に赴任したカン・チャンイル駐日韓国大使は、1カ月以上菅義偉首相や茂木敏充外相と面会できず、チョン・ウィヨン外交部長官も8日の就任後、まだ茂木外相と電話会談を行っていない。外交部当局者は、韓日外相会談に関し、「まだ決まっていない。(日本と)協議を続けている」と述べた。