韓国政府が23日、東海(トンヘ)線鉄道南断絶区間の「東海北部線江陵(カンヌン)~猪津(チェジン)鉄道建設事業」を南北交流協力事業として承認し、関連推進案を確定した。江陵~猪津鉄道建設事業は国家財政法に基づき、予備妥当性調査が免除され、早期着工できる条件を整えた。キム・ヨンチョル統一部長官は「この事業は(対北朝鮮政策を含む朝鮮半島平和プロセスの推進に当たり)南北関係における韓国の独自空間を確保する意味を持つ」と述べた。
政府は23日、政府ソウル庁舎で、キム・ヨンチョル長官主宰の第313回南北交流協力推進協議会を開き、東海北部線の断絶区間である江陵~猪津間110.9キロメートルにわたり、南江陵~注文津(チュムンジン)~襄陽(ヤンヤン)~杆城(カンソン)~猪津駅で構成された単線鉄道建設事業案を南北交流協力事業として承認した。
キム・ヨンチョル長官は「南北交流協力の動力を維持し、南北関係改善に向けたきっかけ作りが必要な時期」だとし、「江陵~猪津区間の連結事業は平和経済実現のための大陸鉄道網の完成を意味する」と、南北関係と北東アジアレベルの意味を強調した。さらに、国内的にも「地域経済を活性化し、国家バランス発展にも大きく寄与するという点で、『朝鮮半島ニューディール事業』の意味を持つ」と説明した。
江陵~猪津間の鉄道建設事業が終了すれば、朝鮮半島縦断東海(トンヘ)線鉄道が断絶されることなく、豆満江(トゥマンガン)駅からシベリア横断鉄道(CTR)へ、南陽駅から満州横断鉄道(TMR)・中国横断鉄道(TCR)へと繋がる。国内的には原州(ウォンジュ)~江陵線(運行中)と春川(チュンチョン)~束草(ソクチョ)線(2027年開通予定)など首都圏と江原道を結ぶ東西横断鉄道網を活性化し、物流改善や観光産業・産業団地の活性化などが期待できると政府は発表した。
政府は4・27板門店宣言二周年の27日、江原道高城郡(コソングン)の猪津駅で「東海北部線推進記念式」を行う予定だ。