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「大宇造船請託コラム」朝鮮日報前主筆ソン・ヒヨン、控訴審で無罪

登録:2020-01-10 06:14 修正:2020-01-10 07:31
ソン前主筆、背任収財などの容疑…一審の有罪判決が覆る 
裁判所「不正な請託によって社説を作成した根拠はない」
ソン・ヒヨン・朝鮮日報前主筆//ハンギョレ新聞社

 大宇造船海洋に友好的な社説を書いた対価として金品を得た容疑を掛けられているソン・ヒヨン朝鮮日報前主筆と、金品を渡した容疑を掛けられているパク・スファン・ニュースコミュニケーション代表が、一審を覆して控訴審で無罪を宣告された。

 9日、ソウル高裁刑事3部(裁判長ペ・ジュンヒョン)は、背任収財などの容疑で起訴されたソン前主筆について懲役1年、執行猶予2年、追徴金147万ウォン(約14万円)を宣告した原審を破棄して無罪を宣告した。パク前代表にも懲役6カ月、執行猶予1年が宣告された原審を破棄して無罪を宣告した。

 裁判所は「ソン氏が大宇造船海洋に直接言及したりしたが、大宇造船海洋だけではなく不良企業には公的資金より国民株公募が合っているという形式の見解を示したものと見られる。以後、そのような社説が再び載せられたことはあるが、不正な請託によって社説を作成したり、そう考えたと見なす根拠はない」と明らかにした。パク氏も「ジャーナリストとしていろいろな人に会って健全な世論を形成する過程で顧客に会ったと見ることができ、営業上の暗黙的な請託とは見難い」と判断した。

 ナム・サンテ大宇造船前社長の再任ロビー事件に関わって拘束状態にあったパク前代表は、裁判所が無罪を宣告した直後に法廷で倒れ、その後しばらくの間、体をしっかりと支えることができなかった。

 ソン前主筆はパク前代表の会社の顧客に有利な記事を書く対価として金品を提供され、大宇造船に友好的な社説やコラムを掲載して欧州旅行の費用を提供されるなど計1億ウォン(約940万円)相当の財産上の利益を得た容疑で裁判に掛けられた。2018年2月、一審の裁判所はこれらの容疑の一部を有罪と判断し、懲役刑の執行猶予を宣告している。当時の裁判所はソン氏とパク氏が長期間スポンサー形態の癒着関係を結び、代理店の顧客の記事請託と財産上の利益をやりとりしたと判断した。

コ・ハンソル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/923790.html韓国語原文入力:2020-01-09 16:23
訳M.S