京畿道が年末年始に空を彩っていた「風船飛ばしイベント」を全面禁止する。 風船が生態界に及ぼす悪影響のためだ。
京畿道は24日「年末年始を迎え、道内31の市・郡と傘下機関のすべての行事において、風船を飛ばすイベントを全面禁止する」と明らかにした。 京畿道の補助事業などに参加する民間団体に対しても風船飛ばしイベントを禁止し、このような措置が全国に広がるよう環境部に関連政策を提案することとした。
さまざまなイベントで願いを込めて飛ばす風船は、華やかな視覚的効果を生みだせるため、新年などのさまざまな祭りで行われている。 しかし、ヘリウムガスで膨らませた風船が山や野原、海まで飛ばされて落ち、ゴミとして放置されている。 また、野鳥が空気の抜けた風船を餌と勘違いして食べて死ぬなど、生態系に悪影響を及ぼしているのが現状だ。 鳥がソフトプラスチックでできた風船を食べると、風船が胃壁に吸い付いたり気道を塞いだりして、死亡率は40%に達すると京畿道は説明した。
こうした理由から、英国のオックスフォード、カーディフ、米国のニューヨーク州、オランダのアムステルダム、スペインのジブラルタルなどでは風船飛ばしイベントを禁止しているが、韓国国内にはまだこれを制限する規定がない。