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2022年…ソウル生活圏全域で無料Wi-Fi

登録:2019-10-07 20:36 修正:2019-10-08 08:29
通信基本権保障「スマート・ソウル・ネットワーク」 
毛細血管のように公共Wi-Fi網増設
公共Wi-Fiを増やす「スマート・ソウル・ネットワーク事業」で、毛細血管のようにソウルの生活圏全域に広がるWi-Fi網の姿=ソウル市提供//ハンギョレ新聞社

 2022年には山の中などを除くソウル市のどこでも誰でも無料でWi-Fiを使えるようになる。ソウル市は、現在生活圏の31%に敷かれている公共Wi-Fi網を2022年までに100%に拡大する計画だ。

 ソウル市は7日、「自家通信網」を総延長4237キロメートルに敷設し、市民がソウル市生活園のどこでも無料で公共Wi-Fiを使えるようにする計画だと明らかにした。自家通信網は、移動体通信事業者の回線を借りずに使える通信網だ。市民が日常を過ごす空間である生活圏は、建物敷地▽道路▽公園▽遺跡▽上下水道施設▽体育施設▽駐車場▽遊園地の8種類で、ソウル市の全面積605平方キロメートルのうち54%にあたる326平方キロメートル程度だ。さらに公共機関が使うモノのインターネット(IoT)網もソウル全域に広げる。モノのインターネットのセンサーを活用すれば、共有駐車、スマート街灯、行方不明防止などの公共サービスを提供することができる。

 これらの事業は、今年7月に計画された「スマート・ソウル・ネットワーク」(S-Net)の一環で推進される。ソウルの生活圏に毛細血管のようにWi-Fi網を増やし、スマート都市の基盤を用意し、庶民の通信費負担を減らすことが目的だ。新たに設置される公共Wi-Fiは、ソウル市内の主要道路、地下鉄、公園など人口密集地域に主に敷かれる。移動通信社の網を借りなくても使用できる自家通信網がすでに設置された街灯、信号灯、保安灯、防犯カメラなどを中心に無線送受信装置を設置し、事業費用も抑える計画だ。市・事業所・自治区などに敷いてきた通信網も一カ所に集め、公共Wi-Fi構築のための通信資源として使う。

 ソウル市内には現在7420台の公共Wi-Fi無線送受信装置(AP)が設置され運用中だ。ソウル市は、今回の事業を通じて2022年までに無線送受信装置1万6330台を追加設置する計画だ。2022年に事業が完了すれば、市民1人当り年間最大63万ウォン(約5万6千円)の通信費を減らすことができるとソウル市は見通している。612万人のソウル市民が公共Wi-Fiを使い節約できる通信費は、年間3兆8766億ウォン(約3500億円)と推算される。スマート・ソウル・ネットワーク事業の予算は、来年から2022年までの3年間に計1027億ウォン(約92億円)だ。

 イ・ウォンモク・ソウル市スマート都市政策官は「スマートフォンが暮らしに必須になった状況で、スマート・ソウル・ネットワーク事業により誰でも通信基本権を保障されるようになるだろう」とし「ソウル市の全域にスマート・シティ・インフラをきめこまかく構築し、人とモノがすべてネットワークでつながる超連結スマート都市を作る」と話した。

イ・ジョンギュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/912342.html韓国語原文入力:2019-10-07 19:10
訳J.S

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