検察がチョ・グク法務部長官の実弟の「熊東学園の採用不正疑惑」と関連し、カネを運んだK氏に対して、9月30日に拘束令状を請求するなど、捜査に拍車をかけている。検察はチョ長官の妻、チョン・ギョンシム教授も早ければ今週中に呼んで調査する予定だ。
ソウル中央地検特殊2部(部長検事コ・ヒョンゴン)は同日、チョ長官一家が運営していた熊東学園の採用不正疑惑と関連し、チョ長官の実弟のC氏にカネを運んだとされるK氏に背任収賄と業務妨害の疑いを適用して、拘束令状を請求した。K氏は熊東学院の教師志望者の両親から採用の見返りとして数億ウォンを受け取り、チョ長官の実弟に渡した容疑がもたれている。K氏の令状実質審査は1日に行われる。
K氏は、熊東学園の教師志望者の親2人から、それぞれ1億ウォン(約900万円)を受け取り、C氏に渡した疑いを受けている。検察は、K氏とC氏が犯行を共謀したと判断している。K氏に拘束令状が出れば、金品を受け取ったC氏も厳しい捜査が避けられない見通しだ。
C氏には採用不正のほかにも、熊東学院から虚偽の工事を根拠に工事代金の債券を確保し、学校法人の関係者らと偽りの訴訟を起こしたという疑惑も持ち上がっている。C氏は今年26~27日、召喚調査を受けた。
検察は、チョ長官の妻のチョン教授と召喚日程を調整しているという。私募ファンドの投資疑惑の中心人物で、現在拘束されているチョ長官の5親等の甥の起訴期限が3日なので、チョン教授がその前に召喚調査を受けると見通しも示されているが、予断を許さない状況だ。
娘の東洋大学の表彰状を偽造した疑いで起訴されたチョン教授は、私募ファンドへの投資などと関連しても資本市場法と公職者倫理法などに違反したという疑惑を持たれている。また、資産管理人を通じた証拠隠滅教唆の疑いも適用される可能性がある。