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「ノーブラは信条」と述べたソルリ、女性たちの熱い支持を得た理由とは

登録:2019-06-24 10:32 修正:2019-06-24 12:04
「悪質なコメントの夜」に出演、「ノーブラ」信条を明らかにすると 
「女性に『ブラは必須』という認識を変えるべき」と共感
「JTBC2」のバラエティ番組「悪質なコメントの夜」画面より//ハンギョレ新聞社

 俳優で歌手のソルリが、ある番組で普段ブラジャーを着用しない理由について堂々と信条を述べ、応援の声が相次いでいる。

 ソルリは21日、JTBC2のバラエティ番組「アクプル(SNSなどの悪質なコメント)の夜」に出演し、「(ブラジャー着用問題は)個人の自由」とし、「私にとってブラジャーはアクセサリー。つけることもあるし、つけないこともある」と話した。ソルリはその理由として「ブラジャー自体、ワイヤーがあるので消化にも悪く健康にも良くない。私は(ブラジャーをつけないのが)楽なのでつけないのであって、それが自然できれいだと思っている」と付け加えた。

 ソルリの発言が注目を集めたのは、ソルリがブラジャーを着用しない、いわゆる「ノーブラ」写真をSNSに掲載したという理由だけで、刺激的な報道や悪質なコメントに悩まされた当事者だからだ。一部のネットユーザーやマスコミは、ソルリが2016年頃から「ノーブラ」写真を載せるたびに、「扇情的だ」、「関心を得るためにわざと写真を載せている」という非難を浴びせた。一部のマスコミはソルリの写真を報道しながら「ノーブラ論争」と名づけ、社会的偏見を煽り(チョン・スラ韓国女性民友会メディア運動本部事務局長)もした。しかし、ソルリは非難に屈せず気丈に「ノーブラ」写真を上げ続けた。ソルリは同日の番組で、その理由について「『ノーブラ』に対する偏見がなくなってほしいと思ったし、これ(ノーブラ)は思ったより大したことではないと言いたかった」と明らかにした。

 ソルリの「信条発言」後、SNSにはソルリを応援する反応と「私もノーブラ」という経験談が続々と載せられた。ツイッター利用者の@taemj****は、「ブラジャーはアクセサリーと同じで『ノーブラ』に対する人々の偏見がなくなってほしいというソルリ、最高にかっこいい人」と言い、@would_you_****は、「2年以上『ノーブラ』で過ごしているが、息をするのが楽になり、姿勢も変わった。体が自然になった」と話した。実際、2014年「ブラジャーのフィット感および着用感向上のための着用実態調査ー30代女性を中心に」(キム・ジミン、キム・ヒョスク、「韓国デザイントレンド学会」)でも、女性たちがブラジャーの着用の時に息苦しさを感じる部分のうち1位は、胸の形を整えるため鉄で作ったワイヤー部分だった。最近になって「ブラレット」(ワイヤーやパットなしで胸にあてるブラジャー)などが人気を集めたのもこのような理由からだ。

「JTBC2」のバラエティ番組「悪質なコメントの夜」画面より//ハンギョレ新聞社

 しかし、「ノーブラ」に対する社会的偏見は相変わらずだ。女性たちは依然として「ノーブラ」の選択を妨げる障害物として、女性の胸、特に乳頭を「性的対象」「わいせつだ」と見る偏見に満ちた視線を挙げた。実際、ツイッターで「ノーブラ」を検索すると、関連検索語に「露出」「アダルト映像」などが一緒に露出し、わいせつな媒体で見られるような女性の露出写真も現れる。ネイバーやダウムなどのポータルサイトで「ノーブラ」を検索すると、「青少年への露出に適さない検索結果を除外しました」という案内が出たりもする。大学院生のソン・モアさん(28)は「女子大に通っていた時までは学校に行く時にブラジャーをしないで行くことがよくあったが、男女共学の大学院に進学した後、図書館に何度かノーブラで行くとじろじろ見られる視線を感じ、いやでもブラジャーを着けるしかなかった」とし、「『ノーブラ』でいる自分の意図が非常に性的で不純に誤解されることが多く、いやでもブラジャーをするようになる」と打ち明けた。個人病院で看護士2年目のチョン・サランさん(25)も「『ノーブラ』という単語自体が『ブラを着た女性が一般的』という認識を前提とする一つの『コルセット』だと思う」とし、「職場では同僚たちと一緒に服を着替えるときもあるが、『ノーブラ』であることを同僚が気づいた時『おかしい』と思われそうで、着けたくなくても常にブラジャーをして出勤する」と話した。

 女性たちは「ブラジャーは必須ではない」という社会的認識が定着すべきだと声を上げた。2014年にノーブラの体験記などをテーマにドキュメンタリー映像「ノーブラブラム」を製作したチョン・ソンウン氏(30)は「ブラジャーは女性の健康にも良くなく不自由で、事実上“くびき”と同じだと思うようになり、ドキュメンタリー映像を製作することとなった」とし、「実際に映像を製作しながら『ノーブラ』に対する人々の考えを尋ねた時、『ノーブラはいやらしいもの』『自分の彼女はノーブラで歩かないでほしい』という反応があった。こうした認識が女性のノーブラを妨げている」と語った。チョン・サランさんは「ソルリがインスタグラムに『ノーブラ』姿の写真を載せた時、『セックスアピール』と非難するコメントがあったが、自分の体が苦しくてブラジャーを外した人にこんなふうに言うのはセクハラも同然だと思う」とし、「『ブラジャーはアクセサリー』という言葉に同意する。『女性にブラジャーは必須』という社会的認識が変わらなければ」と話した。

イ・ユジン、オ・ヨンソ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/898951.html韓国語原文入力:2019-06-23 20:38
訳M.C