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イム・ドンウォン元統一部長官「朝・米、年内に不可逆的な決断を」

登録:2019-05-21 08:50 修正:2019-05-21 11:51
「第13回任昌淳賞」授賞式の受賞演説
イム・ドンウォン韓半島平和フォーラム名誉理事長が17日、ソウルプレスセンターで「第13回任昌淳賞」を受け「南北関係30年」を回顧する受賞演説をしている=イ・ジェフン記者//ハンギョレ新聞社

 イム・ドンウォン「韓半島平和フォーラム」名誉理事長(元統一部長官)が「第13回任昌淳(イム・チャンスン)賞」を受賞した。

 青溟文化財団(理事長、カン・マンギル高麗大学名誉教授)は17日午後、ソウルプレスセンターで行われた授賞式で、イム理事長を、1991年南北基本合意書と2000年6・15南北共同宣言採択などに貢献した「朝鮮半島の平和を作り上げてきた分断時代の統一の担い手」と選定理由を明らかにした。

 青溟文化財団理事会は「イム・ドンウォン氏は冷戦時代には軍人と外交官として朝鮮半島の平和を守るために努力し、脱冷戦の時代には統一の担い手として朝鮮半島の平和を実現するために献身してきた」とし、「苦しく厳しい平和統一への旅で、イム・ドンウォン氏が南北関係の仕事を担当したということは、今の時代の幸運だ」と明らかにした。また「今後も、その場にそのような人がいたからこそそのようなことを成し遂げられたという、私たちの時代の幸運が繰り返されることを願う」とし、「朝鮮半島平和プロセス」というイム・ドンウォン氏の持論が南北関係改善の難関を突破し、分断克服に寄与することを願う」と強調した。

 イム理事長は受賞演説で「来年の米大統領選挙を考慮すると、(完全な非核化と朝鮮半島の平和体制構築と関連し、朝米双方が)年内に戻ることのない不可逆的措置を取り、推進し続けていくべき」とし、「米国の決断が問題解決のカギ」だと指摘した。

17日、「第13回任昌淳賞」の授賞式が行われた。左からチョン・セヒョン元統一部長官、イ・ジョンジョン元国家情報院長、ペク・ナクチョンソウル大学名誉教授、カン・マンギル青溟文化財団理事長、イム・ドンウォン韓半島平和フォーラム名誉理事長など=イ・ジェフン記者//ハンギョレ新聞社

 「任昌淳賞」は成均館大学教授として李承晩(イ・スンマン)・朴正煕(パク・チョンヒ)独裁に抗して闘った青溟・任昌淳先生(1914~1999)の遺志を継ぐために制定された。歴代受賞者には、シン・ヨンボク、イ・イファ、ハン・スンホンなど韓国社会の民主化と平和統一に貢献してきた元老たちが数多く含まれている。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/894642.html韓国語原文入力:2019-05-20 18:53
訳M.C

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