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証言した元在韓米軍情報官を抱きしめた光州民主化運動遺族たち

登録:2019-05-15 05:59 修正:2019-05-15 07:44
キム・ヨンジャン元情報官「光州を忘れたことはない」 
市民・遺族、花束を渡して勇気と良心に賛辞を送る
キム・ヨンジャン氏(左端)とホ・ジャンファン氏(左から3番目)が今月14日、光州5・18記念文化センターでの証言に先立ち、5月団体代表から花束をもらっている//ハンギョレ新聞社

 「本当に申し訳ない。『光州』という言葉を聞くたびに涙が出る」

 キム・ヨンジャン元在韓米軍情報官(72)は14日、光州(クァンジュ)5・18記念文化センターの大同ホールで開かれた証言会で、低い声で心境を明らかにした。その場には5月団体のメンバーらと市民など300人あまりが出席し、キム氏の証言に高い関心を示した。証言に先立ち、遺族は彼を抱きしめて感謝の意を伝え、市民らは花束を渡して歓迎した。

 彼はあいさつの言葉で「光州出身として、国内にいる時も、海外に滞在する時も、心は常にここにあった。光州のことを考えると、悔しさのあまり、どこから始めてどこで終わらせればいいのかわからなくなる」と切り出した。さらに、「心の中に大きな十字架があったが、これを言えば私や家族、友人を誰も守れないということが分かっていたから、39年の間、口をミシンで縫い上げたように生きてきた。退職する際に保安覚書を書いたが、約束を守ることよりも光州の真実を知らせることが重要だと考え、証言した」と述べた。

キム・ヨンジャン元米情報部隊軍事情報官(右)とホ・ジャンファン元保安司特命部長が今月13日午後、ソウル汝矣島国会議員会館で「5・18は計画されたシナリオだった」特別記者会見を開いて証言している=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

 彼は「緊迫した1980年、10日間で報告書40件を書いた。これは米陸軍501情報旅団光州派遣隊で、1年間に生産する情報量に匹敵する。報告書に全斗煥(チョン・ドゥファン)の光州訪問やヘリコプター射撃、便衣隊の派遣、戒厳軍による性的暴行などを書いた。これからは韓国政府が米国政府に文書の原本の公開を要求し、『新軍部によって書かれたシナリオ』の真相を明らかにせねばならない」と強調した。

 共に証言したホ・ジャンファン元505保安隊捜査官(70)は「私はシナリオの企画と実行に参加し、キム氏はこれを外部からの視線で報告した。新軍部が光州を選んで内乱を扇動し、政権掌握に至った真相を究明することが重要だ」と述べた。

 5・18当時、30代前半の情報要員だった彼らは18日まで光州に滞在し、旧全南道庁前の虐殺現場を訪問し、5・18民主化運動39周年記念式に出席する予定だ。

 イ・チョルウ5・18記念財団理事長は「二人の勇気と良心に賛辞を送る。5・18真相究明委員会を急いで構成し、二人の証言を確認して、光州の真実を明らかにしなければならない」と誓った。

アン・グァノク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/893891.html韓国語原文入力:2019-05-14 18:58
訳H.J

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