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光化門広場のセウォル号テント、早ければ来週にも遺族が撤去

登録:2019-03-08 08:14 修正:2019-03-08 18:37
4月16日頃、セウォル号追悼記憶展示スペースが作られる予定 
2020年に新しい光化門広場に展示スペースが残るかは“不不透明”
ソウル世宗路の光化門広場で、セウォル号犠牲者遺族はセウォル号惨事特別調査委員会の活動期間の保障や特検導入を要求し、2016年にハンガーストライキを行った=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 セウォル号惨事の犠牲者を追悼し、セウォル号特別法の制定を求めるために、2014年7月にソウル鍾路区(チョンノグ)の光化門(クァンファムン)広場に設けられたセウォル号テントが、早ければ来週中に撤去される。テントが立てられてから4年8カ月がたった。

 ソウル市総務課の関係者は「ソウル市の『開かれた広場運営市民委員会』が6日の会議で『セウォル号追悼記憶展示スペース』の設置案を承認し、来週中にこれを確定して発表する予定だ」とし、「セウォル号惨事5周年になる来月16日を控え、追悼・展示スペースを設けるため、工事開始前に遺族が現在のテントを撤去することにした。撤去は早ければ来週後半になるだろう」と7日、明らかにした。ソウル市は展示スペースの造成と運営のため、今年度の予算2億ウォンを策定した。

 新しい空間の構造についての議論は2月5日、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が直接言及した。朴市長は当時、光化門広場で開かれたセウォル号旧正月合同行事に出席し、「(追悼)空間を新たに構成し、ソウル市が災難から安全な社会を記憶する空間を設ける方向でセウォル号遺族と協議している」と明らかにした。

 設置案が承認され、市は近く鐘路区役所に展示スペースの設置認可を申請し、15日を前後に工事を始める予定だ。新しい展示スペースは、現在光化門広場の下側に左右7つずつ並んだテントのうち、李舜臣の銅像を基準に右側のテントがある所に設置される。木で飾られる内部には、セウォル号の惨事を追悼する展示品が置かれる予定だ。現在、テント内にある犠牲者の遺影は、工事に先立ち遺族が祭礼を行った後、移す予定だ。市はこの展示スペースに、三豊デパートの崩壊、聖水大橋の崩壊など、過去の大型社会惨事を記憶し、安全に対する意識を喚起できる内容物を追加する案を検討中だ。

 ただ、2020年に新しく造成される新しい光化門広場にこの展示スペースが引き続き残るかどうかは不透明だ。ソウル市関係者は「光化門広場の再構造化に先立ち、展示スペースを第3の場所へ移転するのかは撤去するのかは、改めて話し合わなければならない」と述べた。市は広場の構造物を整理し、今より3.7倍広い光化門広場を作る計画だ。現在14張のセウォル号テントは、2014年に光化門広場に設置された時は3張で始まった。遺族側がテントを設置すると、当時与党だったセヌリ党(現・自由韓国党)は非認可設置物という理由で「違法テントを撤去しろ」とソウル市に要求してきた。しかし、朴元淳市長は「テントはセウォル号惨事の悲しみをともに追悼し、繰り返し思い出そうという最小限の人道的措置」とし、存続を固守した。その後、ソウル市と行政安全部がテント11張ををさらに造成し、セウォル号追悼空間として活用してきた。

キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/884913.html韓国語原文入力:2019-03-07 19:53
訳M.C

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