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「朝鮮女性陶工」百婆仙記念像が日本に立つ

登録:2018-04-22 22:42 修正:2018-04-23 09:03
29日、佐賀県有田で除幕式 
壬辰倭乱の時、連れて行かれ「日本陶磁の母」として尊敬される
今月29日、日本に建立される百婆仙記念像=朝鮮陶工記念事業会提供//ハンギョレ新聞社

 29日、朝鮮女性陶工である百婆仙(ペク・パソン)の記念像が佐賀県有田に立てられる。

 社団法人韓国陶芸協会と朝鮮陶工記念事業会傘下の百婆仙記念事業会は29日午前、佐賀県西部有田町の「百婆仙ギャラリー」で、朝鮮の女性陶工、百婆仙(1560~1656)記念像の除幕式を行うと22日明らかにした。

 慶尚南道金海(キムヘ)出身の百婆仙は、日本の代表ブランド陶磁器「有田焼」の母として知られている。朝鮮最初の女性沙器匠だった彼女は、陶工の金泰道の妻として壬辰倭乱当時日本に連れて行かれ、有田に隣接した武雄市で陶磁器を作った。夫が亡くなると900人余りの朝鮮人陶工を連れて有田に移住し、世界的に有名な「有田陶磁器」を誕生させた。

 百婆仙記念像は、基壇と座台を含めて高さ1.8メートルで、チマチョゴリを着て座った女性が茶碗を手に持って見ている姿が陶磁器で形象化されている。京畿道驪州(ヨジュ)の作家アン・ソクヨン氏が手で座像を作り、朝鮮時代の方式により薪釜を用いて作品を焼いた。

 ユン・テウン朝鮮陶工記念事業会長(71)は「日本に立てることになる最初の韓国女性像だ。歴史上、悲運な女性だったが日本陶磁器の母になった朝鮮の偉大な女性を歴史的に照明する契機になって欲しい」と話した。

ホン・ヨンドク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/841539.html韓国語原文入力:2018-04-22 20:38
訳J.S

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