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「日帝強制徴用労働者像の建設を保障せよ」

登録:2018-04-03 21:56 修正:2018-04-04 07:18
釜山市民社会労働団体 
来月1日、日本総領事館前に労働者像建設計画 
政府・釜山市に労働者像建設保障要求… 
釜山市は否定的態度 
「日本の謝罪の一言もまともに聞けない歴史と現実を正していく」
3日、釜山市庁前広場で「積弊清算・社会大改革釜山運動本部」が「政府と釜山市は東区草梁洞の日本総領事館前の「強制徴用労働者像」建設を保障せよ」と要求する記者会見を行った=キム・ヨンドン記者//ハンギョレ新聞社

 釜山の各種市民・社会・労働団体で構成された「積弊清算・社会大改革釜山運動本部」(釜山運動本部)は3日、釜山市庁前広場で記者会見を行い、「政府と釜山市は東区草梁洞(チョリャンドン)の日本総領事館前の「強制徴用労働者像」建設を保障せよ」と要求した。

 釜山運動本部はこの日、「外交部、釜山市、東区、警察は、労働者像建設運動を積極的に保障しなければならない。2年前、強制撤去などの妨害と抑圧を突破して日本総領事館前に“平和の少女像”を立てたように、労働者像もそこに建てられるだろう」と明らかにした。釜山運動本部は、メーデーである来月1日に少女像の隣りに労働者像を立てる計画だ。

 労働者像は、日本に連れて行かれ、坑道での作業を終えて出てきた朝鮮人労働者の姿を形象化している。日本大使館前の平和の少女像を作った作家のキム・ソギョン氏が労働者像も作っている。キム・ソギョン氏は「過去の苦痛でからだはやせても、その眼光は正しい未来に向かう堅固な意志が吹き出てくるように表現しようと思う。膝の下の墓碑は、未だ帰ってこられない、名前さえ分からない多くの労働者を記憶するために作った。割れた石は、埋められた歴史を今こそ再び明らかにする意志の象徴として表現する」と説明した。

今年1月、釜山市東区草梁洞の日本総領事館に近い鄭撥将軍の銅像前で、強制徴用労働者像建設宣言大会が開かれた。写真は釜山強制徴用労働者像の模型=キム・ヨンドン記者//ハンギョレ新聞社

 釜山運動本部はこれに先立って昨年9月、日本軍「慰安婦」、強制徴用労働者など戦争犯罪問題の解決に乗り出さない日本政府に対し、事態の解決を求める意志を込めて労働者像の設立を推進した。昨年9月11日から100日間、日本総領事館前で1人デモも続けた。労働者像建設募金運動は、8000万ウォンの目標に対して、現在6500万ウォンを超えた。釜山運動本部の関係者は「国を失った民が連れて行かれ、虐殺されて捨てられ、それでも今まで謝罪の一言すらまともに聞けない歴史と現実を今こそ正していく」と話した。

 だが釜山市は、日本総領事館前の労働者像建設に否定的な態度を見せていることが分かった。釜山運動本部は、市に対し10日までに労働者像建設可否について答えるよう要求した。労働者像は、2016年8月に朝鮮人3000人余りが強制労働させられた京都府丹波のマンガン鉱山前に立てられた。その後、ソウル、仁川、富平、済州道に労働者像が立てられた。慶尚南道にも5月1日に労働者像が立てられる。

キム・ヨンドン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/838890.html韓国語原文入力:2018-04-03 14:17
訳J.S

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