空軍が13日、「キルチェーン」の核心戦力である長距離空対地誘導ミサイル「タウルス」の初めての試験射撃に成功したと明らかにした。
12日、西海(ソヘ・黄海)上空でF-15K戦闘機が発射したタウルスは、約400キロメートルを飛行して目標地点の直島(チクト)射撃場の標的に命中したと空軍は伝えた。今回の射撃は空軍の主力戦闘機であるF-15Kとタウルスの間のシステム統合と安全分離の確認など、タウルスの運営能力を最終検証するために計画されたと、軍は明らかにした。実験には弾薬と装備は同じだが、爆薬だけを除去して爆発性がない不活性弾(INERT)が使用された。
最大射程距離が500キロメートルに達するタウルスは、北朝鮮の防空網の外の後方地域から北朝鮮の核心施設を攻撃できる精密誘導ミサイルだ。低高度巡航飛行能力とステルス技術を適用し、北朝鮮のレーダー網に探知されず、軍用GPSを装着して電波妨害を受けても、目標物の半径3メートル以内で打撃できると、空軍が明らかにした。鉄筋コンクリートを3メートル貫通できる破壊力を持っているため、「キルチェーン」(kill chain)の主要戦力とされる。
タウルスは長さ5.1メートル、直径63センチ、重さ約1400キログラムであり、衛星位置情報(GPS)や慣性航法装置(INS)、地形照合、映像赤外線(IIR)などの誘導方式を使用するドイツのタウルス・システムズの製品だ。
2013年に導入が決定されたタウルスの1基当たりの価格は20億ウォン(約1億9500万円)だ。軍は今年まで約170基を導入する予定だったが、昨年「北朝鮮の核・ミサイル脅威の増大」を理由に来年までに約90基を追加導入することにした。