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法廷で明らかになったソウル大学教授の衝撃的なセクハラの実態

登録:2015-02-06 22:40 修正:2015-02-08 10:57
昨年12月ソウル大数理科学部カン・ソクジン前教授セクハラ事件と関連して学生により作られた非常対策委員会‘被害者X’がソウル大本部前で徹底究明と処罰を要求する記者会見を行っている。カン教授に対する2次公判が6日ソウル北部地裁で開かれた。 シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

#1. 酒を飲んだ後にキスをした。汚らしくて地下鉄の駅まで逃げた。素足だった。料金も払わずにかろうじて逃げた。その後がさらに問題だった。一日に10~20通の携帯メールが来た。

#2. 満19歳の大学1年の女子学生は、尊敬する教授の行動にどうしていいか分からなくなり氷のように固まっていたという。その時間があまりに長かった。

#3. 乗用車の補助席に座ったら、太ももを触られた。その瞬間からだが凍りついた。携帯メールもひっきりなしに届いた。あまりに嫌で返事を出さずに消したが、その後も連絡が来た。ボーイフレンドに話して保護を要請した。

#4. 教授は「俺を誰だと思ってるんだ」と話して「俺と一緒にいられることを有り難く思わなければならない」という風に話した。酔ったふりをしてテーブルの下で太ももを撫でた。 一緒にいたサークルの人たちは気づかなかったが、自分は当惑してどうしていいか分からなかった。 その後1週間、連日携帯メールが届いた。

#5. タクシーに一緒に乗ったところ脚の上に手を載せた。 当惑した。タクシーから降りて一緒に歩いていると、突然顔と口に唇をつけてきた。 スカートの中に手を入れて太ももとお尻まで触られ、両手で押し出して逃げた。

#6. 教授は奥さんもいる方で、私は学生なのに、そのような感情を持つこと自体が不快だった。「奥様に話す」と言うと連絡が途切れた。

#7. 研究室で間隔をあけて隣の席に座った。教授が椅子を引き寄せて座ると、両腕が重なるほど抱きしめて私の背中をとんとんと叩いた。 瞬間的に「いったい何」と言いたかった。夏であったのに胸を押さえられる感じまでして嫌だった。

#8. ブラウスを着ていたが、二の腕をタッチされ続けた。 素肌にずっと触れられてとても嫌だった。 教授が夫婦の写真を見せながら自然にそのような状況を作った。 携帯電話に保存された写真を見ようとすると、右腕で背中を包むようにして密着した。とても長い時間、そのような状態が維持された。 とても嫌だった。ひどく驚いて硬直していたが、後方に抜け出ようとした。 このような姿勢は恋人同士でするような格好だった。背中を触られた時には鳥肌が立った。 抱擁する時は動けないほどしっかり抱えられた。恥ずかしくてその時間が一層長く感じられた。

 教え子やインターンなど女子学生9人に対して常習的に強制醜行をした疑いで拘束起訴されたカン・ソクジン ソウル大数理科学部教授(54)の2次公判が6日、ソウル北部地方裁判所刑事9単独パク・ジュンソク判事審理で開かれた。

 検察が法廷で明らかにしたカン教授のセクハラ内容は衝撃的だ。セクハラされた女子学生は、カン教授を避けようと裸足で地下鉄駅に逃げもした。一緒に歩いていて突然スカートの中に手を入れたりもしたという。

 このようなカン教授の行動が数年間にわたり続くと、学生たちは対応心得まで作って共有していたことが明らかになった。 検察は「カン教授が指導教授であったソウル大学ヒップホップサークルには、学生たちの間でカン教授の行為にどのように対応すべきかという行動心得、対応心得まで作って後輩に伝えられるほどだった」と明らかにした。

 これに対しカン教授側の弁護人は「検察の公訴事実を全て認める」と述べた。それと共に「カン教授は公訴事実を争うよりは、どのように被害者に申し訳ない気持ちを伝えるかについて悩んでいる」と話した。 さらに「犯罪事実を争おうとは思わないが、自由奔放なカン教授が指導教授を務めたサークルが、サッカーやダンスのように激烈な肉体的活動をするサークルだった。学生たちともっと親しくなって隔意なしに過ごしたが、被害者の胸の内まで推し量れなかった点については今も反省している」と強調した。 カン教授の夫人など家族は、被害者に謝罪して和解を望んでいるが、「被害者に接近することが負担になるかと思い自重している」とも話した。

 “防御”にも積極的だった。 検察が女子学生に集中的に接近した事実を強調するとすぐに弁護人は「女子学生だけを別に呼び出して積極的に食事することが多かったと言うが、カン教授は教え子をまとめる気持ちで男子学生とも積極的に食事をした」と防御に出もした。

 一方、カン教授側の弁護人は「法廷に記者たちが大勢来たが公訴事実がみな出ていて、被害者に対する2次被害が心配だ。被害者は幼い学生たちだ。社会に進出したばかりの人々なのに、マスコミにより被害を被らないようにしてほしい」と要請した。これに対して判事は「公訴事実は仮名処理されている」と話した。

イ・ジェウク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/677224.html 韓国語原文入力:2015/02/06 16:16
訳J.S(2156字)

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