朝鮮中央テレビが「ご不便な体で領導の道」と放映
住民の不安感拡散を遮断するための布石
体重に伴う合併症の可能性
北朝鮮の金正恩労働党第1書記がしばらく公開の席上に登場していないうえ、25日に開かれた最高人民会議にも異例的に参加せず“健康不安説”が広がるなか、北朝鮮公式メディアが金正恩第1書記を「ご不便な体」と初めて言及した。
『朝鮮中央テレビ』が25日放映した「人民のための領導の日々」と題した記録映画は、金第1書記が先月初め南浦(ナムポ)市の千里馬タイル工場を現地指導する際に、足をひどく引きずる姿をそのまま見せ、「ご不便な体であるものの人民のための領導の道を炎のように継続する私たちの元帥様(金正恩)」と称賛した。
北朝鮮の公式メディアが金第1書記の体の具合が悪い状態にあることを認めたのは今回が初めてだ。 朝鮮中央テレビはこの映画を最高人民会議第13期2次会議の録画映像を流す2時間前に放映した。朝鮮中央テレビが金第1書記の足を引きずって歩く姿をありのままに見せたのは、彼の健康不安を無理に隠した場合、不確かな内容が出回って住民が不安に陥る可能性をあらかじめ遮断する試みと思える。むしろ、金正恩第1書記の健康不安を認め、これを“人民生活向上のための労苦”のためだと宣伝する方法を選んだわけだ。
金正恩第1書記は重い体重にともなう合併症や痛風を病んでいると知られる。金正恩第1書記は今月3日の牡丹峰(モランボン)楽団新作音楽会観覧を最後に公開の席上から姿を消した。ある対北朝鮮消息筋は26日、「痛風を病み足を引きずっていることは把握している」と話した。政府当局者は「金正恩第1書記は3日の牡丹峰楽団公演観覧から23日間姿を現さないでいるが、18日に青年同盟の初級働き手大会に書簡を発送するなど業務を遂行している」と明らかにした。
韓国語原文入力:2014.09.26 22:17