ハンギョレTV ‘キム・オジュンのKFC’、レノボ コンピュータ セキュリティ指摘
「選管委、ネットワーク カード除去せず…無線制御が可能」
キム・オジュン<タンジ日報>総帥が今回の6・4地方選挙に使われた投票紙分類コンピュータの制御装置が外部からハッキングされる可能性のある製品だと主張した。 この制御装置であるノートPCは、選管委が昨年3月に提案要請書を出して中国の‘レノボ’が納品した。
キム総帥は11日<ハンギョレTV> ‘キム・オジュンのKFC’録画放送で「選管委が昨年3月に作成したノートPC提案要請書には‘必ずネットワーク機能を除去しなさい’と明示されているにも関わらず、今回採択されたノートPC(モデル名u330 touch)はLANカードが設置されたまま納品された」と明らかにした。 ノートPCにネットワーク機能がある場合、外部からの接近が可能になる。 キム総帥は「選管委は‘(ネットワーク)チップセットはメインボードにチップ、回路などと共に統合されていて、これを除去すれば、制御装置の正常な作動に問題が発生する可能性があり除去しなかった’と説明したが、これは事実ではない」として「このモデルのマニュアルによれば、このモデルに使われているネットワーク カード(インテルwireless-N 7260 Plus Bluetooth)はPCIeタイプであり、ネジの除去により簡単に脱着可能で、除去してもネットワークが使用できないだけでノートPCの機能自体には全く問題がない。 なぜ物理的に簡単に除去できるネットワーク カードをあえて残したのか疑問」と主張した。
キム総帥はまた「選管委は‘BIOS上でネットワーク装置を使わないよう設定し、外部からのハッキングは源泉封鎖された’という立場だが、もしファームウェアに‘バックドア’が設置されれば開票所の無線網を通じて参観人や選管委投票管理人が全く認知できない間に投票紙分類機を制御する可能性がいくらでもある」と話した。 ‘バックドア’とは、コンピュータシステム管理者が意識的に開けておいた‘セキュリティーホール’を意味し、主にシステムが故障した場合にシステムを作った会社が接続して進入し点検できるよう特定アカウントを開けておくことをいう。
彼は「レノボ ノートPCの場合、すでにアメリカでセキュリティー問題を理由に政府機関での使用を禁止した製品であり、厳格なセキュリティーが要求される投票管理業務、その中でも核心的な投票紙分類作業に我が国があえてこのブランドを選定したことからして論議の対象」と主張した。 2013年6月27日付オーストラリア<ファイナンシャル レビュー>は、レノボ製品のチップとファームウェアにバックドアが設置されているという疑いがあって、そのために実際にアメリカのみならず英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの情報機関はハッキングを憂慮して2000年代中盤からレノボ製品の使用を禁止してきたと報道したことがある。キム総帥は「なぜ、かなり以前から問題が提起されてきたモデルをあえて採択し、なぜ分離可能なネットワーク カードを残したのか、選管委は答えなければならない」と話した。
ソンチェ・ギョンファ記者 khsong@hani.co.kr