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「キム庁長、セウォル号船長と何が違うのか」…海洋警察職員ら‘憤怒’

登録:2014-05-22 11:48 修正:2014-05-22 23:05
朴槿恵(パク・クネ)大統領の海洋警察解体発表の後である19日午後、キム・ソクキュン海洋警察庁長官が全南(チョンナム)珍島郡(チンドグン)の珍島郡庁セウォル号汎政府事故対策本部でブリーフィングに先立ち頭を下げて物思いに浸っている。 珍島m/キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr

解体を控えた海洋警察、掲示板に指揮部糾弾の文
「大統領の意を受容」キム・ソクキュン庁長に批判の嵐
海洋警察官の妻の切ない記憶もSNSで話題

 朴槿恵(パク・クネ)大統領の‘海洋警察解体’発表以後、指揮部を糾弾する海洋警察職員の声が噴出している。

 ‘海洋警察業務ポータル’の掲示板には、去る19日に朴槿恵大統領が対国民談話を通じて‘海洋警察解体’を電撃発表した後、二日間に200件余りの文が匿名と実名であふれている。 職員たちは内部通信網を通じて△セウォル号事故に対する自省△指揮部の無能に対する糾弾△組織と伝統に対する愛着など、ありのままに表わした。

 特にキム・ソクキュン海洋警察庁長が海洋警察解体について「国民と大統領の意向を謙虚に受け入れる」と明らかにしたことに対して、機関の首長として無責任且つ無気力な身の振り方という批判が相次いだ。

 このような反応はキム庁長が去る20日午後4時30分、内部網に‘職員に差し上げる文’を上げた後に50余個以上の実名コメントがつけられ爆発的様相を見せている。

 ある職員は「キム庁長ら指揮部が、事故以後に救助現場にいた木浦(モクポ)海洋警察3009艦にこっそり隠れてしまった」として「自身の安全だけを考える指揮部の態度は、乗客を見捨てて脱出したセウォル号船員らと何が違うか」と声を高めた。

 別の職員は「指揮部は黙黙と勤務している1万人余の海洋警察官とその家族、海洋警察で勤務した多くの先輩と家族たちに拭えない恥辱を抱かせた」として鬱憤を爆発させた。

 創設以来61年間、海洋主権を守護して犠牲になった169人(戦死26人、殉職7人、公務上死亡136人)が積み上げてきた伝統を忘れまいという声だった。 海洋警察は最近増えた不法操業を行う中国漁船を取り締まる過程で、2人が殉職し100人余が負傷した。

このような伝統を思い起こし相当数の職員が組織に対する愛着を表現した。

 職員キム・某氏は「海を守って亡くなった先輩たちを考えると怒りを禁じ得ない。 自負心を持って命をかけた人間として、制服を簡単に脱ぐことはできない」と心境を吐露した。

 ある警察官は、妻が社会関係網サービス(SNS)に上げた切なる記憶を取り上げて胸を打った。 この警察官の妻は「私は夫を誇らしく思います。 一つも恥ずかしいことはありません。 3番目を妊娠している時、お腹が痛くて病院に行く道、夫は休業日でしたが事故があって急遽出動しました。 幼い子供2人と海洋警察専用の波止場にぽつんと残されました。 涙が出ました。 状況は理解出来るものの、目からは涙が溢れてどうしようもありませんでした」と、痛みと共に自負心を表現した。

 一部の職員は「初動対応を見て、自分がみじめで恥ずかしかった。 罰を受ける覚悟はしたが組織を完全になくすことは解決ではない。 自省して再び生まれ変わる機会を与えなければならない」という反応を見せもした。

木浦/アン・クァノク記者 okahn@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/638257.html 韓国語原文入力:2014/05/21 18:09
訳J.S(1538字)

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