ナム・ジェジュン国家情報院長が1日未明、国家情報院改革法案審査が進行される国会法制司法委員会に公開出席して野党議員らと‘深夜の舌戦’を行った。
意外にも舌戦の‘ハイライト’は先月国家情報院長公館でナム院長主宰で開いた国家情報院忘年会に集中した。 18代国会で情報委員を務めたパク・チウォン民主党議員が火ぶたを切った。 パク議員は忘年会の席でナム院長が‘2015年統一プラン’に言及して‘統一のために皆一緒に死のう’と話したという12月24日付<朝鮮日報>報道内容を引用して‘国家情報院が2015年統一ができるという内部計画があっても、これを公開的に話すことが果たして望ましいか’と問い質した。 該当報道が出てきた後、政界内外では性急な‘金正恩体制転覆工作’とし、ナム院長の不適切言動を批判する声が多かった。 慎重な対北韓政策を推進している統一部などと‘食い違い’を起こすという指摘も出た。
これに対しナム院長は 「この席で明確に言う。 私は‘襄陽歌’を歌ったこともなく…」と解明した。 忘年会参席者が‘この身が死んで国が生きるならば/アー露のように喜んで死にたい’という内容に改詞され独立軍歌としても歌われた‘襄陽歌’を合唱したという報道内容を否認したのだ。 パク議員が‘歌を歌ったかどうかを尋ねているのではない’と制止すると、ナム院長は「北韓体制の不確実性が増大したので、すべての可能性を開けておいて生を捧げる覚悟で鋭意注視しろという意図だった、2015年(北韓)崩壊を話したわけではなかった」と解明した。 それと共に、自身の発言が報道されて論難が起きたことと関連して 「(発言流出に対する)監察調査を指示している」と話した。 最近、国家情報院スポークスマン(1級)が職務から追われたことが分かったが、今回の監察調査と関連したのではないかという話が出ている。 これに対して国家情報院関係者は「スポークスマンが個人的な事情で対外言論業務に従事しないだけで、スポークスマン職はそのまま維持している」と明らかにした。
ナム院長は続けて、国家情報院の大統領選挙介入を叱責する野党議員らと2次舌戦を行った。 ナム院長は「(検察の)公訴事実に対して全面的に同意しない」 「一部逸脱はあったが、組織的介入ではないと判断する」という返事を何度も繰り返した。 特に国家情報院が内乱陰謀疑惑で捜査した統合進歩党事件を挙論して 「統合進歩党は裁判結果が出ていないため無罪推定原則が適用されているのに、国家情報院はすでに選挙介入を組織的にしたことにして、(国会が)政治介入禁止立法を行った。 同じ定規を適用しなかったことに憤懣やるかたない」と話しもした。
‘ウォン・セフン前国家情報院長を庇っているのではないか’という批判が相次ぐや、ナム院長は「すでに情報委で真偽有無を別にして国家情報院が政争の中心に立ったことに対して恐れ入ると3度も話した」として、頑なな態度を取った。 だが、議員の叱責が続くと 「二度と不必要な誤解素地にまきこまれることはないだろう。信じてほしい」として 「政治介入のそばにも行かないという強い意志を申し上げる」と低姿勢になりもした。
キム・ナムイル記者 namfic@hani.co.kr