キム・クァンジン国防長官を脅迫する正体不明のビラとEメールが撒かれ警察と軍の捜査機関が調査を始めた。
19日朝5時頃、国防部がある三角地(サムガクチ)駅付近でキム長官に対する脅迫内容が書かれた数百枚のビラがまかれた。 このビラには「キム・クァンジンはむやみに喋るな、北の最高尊厳にむやみに触れて、戦争の狂期を働かせれば民族の名で処断される。 最後の警告だ。 もしキム・クァンジンが最後の警告を無視してむやみに喋ればその時は処断だけが彼を待っているだろう」と記されていた。 作成した人や機関の名前はなかった。
これに先立ち午前6時17分には外交安保分野を担当する記者たちに‘キム・クァンジンは北の最高尊厳にむやみに触るな’という題名のEメールが伝えられた。 このEメールには「国防長官キム・クァンジンに警告メッセージを4月19日伝達した。 方法は郵便物を送り、国防部周辺に警告文を散布した」と記されていた。 そしてビラの内容も紹介した。
国防部のある関係者は「ビラは国防部付近のある食堂の前で住民が発見し警察に申告した。 現在、龍山(ヨンサン)警察署と軍捜査機関が協力して調査している」と明らかにした。 警察はビラに付着していた指紋の鑑識を依頼し、軍捜査機関は北韓との関連有無を捜査している。 また、ビラの他に郵便物を送ったというEメール内容に基づき、キム長官宛てに配達される郵便物に危険物が入れられている恐れガあると見て徹底的に検査する予定だ。 国防部は2011年にキム長官に対する北韓の暗殺試図の恐れがあるという言論の報道により、当時から警護を強化してきたし、長官の日程もほとんど公開されていない。
野戦軍司令官と合同参謀本部議長出身のキム長官は、天安(チョナン)艦沈没事件の後の2010年に国防長官に任命された。 普段から「北韓が挑発すれば挑発原点とその支援勢力に対して10倍に懲らしめろ」という強力な指示で広く知られた。 最近の緊張高揚状況でも‘開城(ケソン)工業団地軍事措置’、‘5日以内に北韓の戦力70%壊滅’、‘米国本土から戦力動員して一挙に制圧’等、北韓に対する強硬発言を継続してきた。 これに対して北韓はキム長官の写真を標的に射撃練習をしたり、キム長官人形を犬にかみちぎらせるなど極端な反感を示してきた。 キム・キュウォン記者 che@hani.co.kr