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教科部、自律型私立高校を批判した報告書を隠した

原文入力:2012/10/05 08:22(1435字)

‘運営現況分析’研究を委託しておきながら
"貴族学校・入試名門高化" 指摘に
管理サイトから一ヶ月後に削除
"必ずしも公開する義務はない" 釈明

 教育科学技術部が‘自律型私立高校(自私高)の入試名門高化’憂慮を提起した委託研究報告書を政府が運営する委託政策研究総合管理システム(プリズム)に上げて僅か一ヶ月後に削除していたことが確認された。 政府の重点政策に対する否定的な研究結果が出るや、それを隠そうとしたのではないかという指摘が出ている。

 4日、国会教育科学技術委員会所属チョン・ジンフ議員(無所属)によれば、教科部は昨年5月チョン・スヒョン ソウル教育大教授らに政策研究費1000万ウォンを支援し‘自律型私立高運営現況分析および発展方案研究’を委託した。 この委託研究報告書はすべての中央部署の委託政策研究報告書を透明に管理するために作られたプリズムに去る3月に上げられて、1ヶ月余り後の去る4月初めに目録から削除された。

 この報告書は自私高の運営現況を学生、教員、教育課程、教育成果、学校財政などに分けて分析した。 報告書を見れば、色々な類型の高校の中で自私高の2011年1学年の国・英・数の授業偏重比率が最も高いことが分かった。 自私高は授業全体の中で国・英・数の比重が47.9%(人文社会課程基準)で、一般高校より4.8%高かった。

 反面、進学進路指導と関連した教養科目開設有無を見れば、自私高の開設比率が48%で、寄宿型高(69.9%),一般高校(65%),自律型公立高(58.9%)に比べ顕著に低かった。 自私高は進学進路相談教師の配置率も40%で他の学校類型に比べ最も低かった。

 報告書はこのような運営現況を土台に「多くの自私高が秀越性教育を強調しておれ、そういう秀越性教育に対して結局学力および社会経済的背景が優秀な学生たちを大挙確保して入試中心教育を実施する入試名門高化を意味するという憂慮が提起されている」と指摘した。 結論部分でも「社会階層構成と自私高生徒集団構成の不一致、教育課程編成で国・英・数比重の拡大傾向、生徒別オーダーメード型進路指導の努力不足などは自私高の貴族学校化、入試名門高化に対する憂慮を完全に払拭するに不十分な側面がある」と明らかにした。

 教科部関係者はこの報告書をプリズムから削除した理由について「‘行政業務の効率的運営に関する規定’により1000万ウォン以下の委託研究課題は必ずしも公開する義務がないため目録から除いた」と明らかにした。 だが、教科部は昨年、韓国教育開発院に1000万ウォンの委託研究として発注した‘首席教師制法制化にともなう施行令準備のための研究’報告書はプリズムに継続的に載せている。

 チョン・ジンハン透明社会のための情報公開センター所長は「プリズムは政府が税金を投じた委託研究報告書を透明に市民と共有する所であり、一旦上げた報告書目録を削除する事例は殆どない」として「報告書の自主的削除は委託研究の内容が該当部署の政策方向と合わなかったり、委託研究自体が不十分だったと自ら自認したも同然」と指摘した。 パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/554427.html 訳J.S