本文に移動

国家情報院に調査された脱北者 自殺‘疑惑まみれ’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/512191.html

原文入力:2011/12/27 22:46(1220字)
イ・テヒ記者

国家情報院 "偽装脱北を自白した後、自ら首を括る"
尋問センター宿舎で…2週過ぎて公開 疑惑

 国家情報院の合同尋問を受けた30代の男性脱北者が去る13日に亡くなっていた事実が遅れて明らかにされた。 国家情報院は27日、この脱北者が偽装脱北の事実を自白した後に自ら命を絶ったと明らかにしたが、2週間が過ぎるまで事実を明らかにしなかった背景について疑問が提起されている。

 国家情報院は報道資料を通じて 「30代の脱北者1人が去る13日、京畿道(キョンギド)始興(シフン)の中央合同尋問センター宿舎のシャワー室で運動服のひもで首をくくっているのが発見され、病院へ搬送したが死亡した」と明らかにした。 国家情報院は 「この脱北者は死ぬ前日の12日、北韓工作組織から脱北者を支援する国内にある布教団体の位置と宣教師の身元を把握し報告しろとの指令を受け、脱北者に偽装して国内へ浸透した事実を自白した」と説明した。 <連合ニュース>は情報消息筋の話を引用して 「この脱北者は北韓工作組織から北韓にいる家族を担保に脅迫され、捕まったら‘壮烈に自爆せよ’という指令を受けており、偽装脱北の自白後に心理的負担を感じたものと見られる」と伝えた。

 国家情報院はまた、事件当日に管轄検察(安山支庁)と警察に直ちに申告し、警察が検察の指揮の下で宿舎に対する現場検証を行ったと明らかにした。 国家情報院は事件発生の翌14日、国立科学捜査研究院に解剖検査を依頼し「外力による損傷は全くなく首部の傷痕等からみて自殺した」という結果を受け取ったと説明した。

 しかし国家情報院はこのような事実を2週間以上公開せず、ある総合編成放送がこの日夜のニュースで‘30代の脱北者が国家情報院での調査途中に死亡した’と報道するや遅れて報道資料を通じて死亡事実を知らせた。 この放送は国家情報院で死亡した脱北者の解剖検査結果が明らかになる前に火葬したと疑問を提起したが、国家情報院側は遺体が現在国内のある病院に安置されていると明らかにした。 国家情報院から遺体を譲り受けた警察は単純変死として処理したと伝えられた。

 通常的に脱北者は南に越えてくれば京畿道、始興の中央合同尋問センターで国家情報院と警察、軍により構成された政府合同尋問組の調査を受けることになる。 合同真相調査は彼らを相手に脱北経緯と経路、亡命意思などを集中調査するが、調査は通常2~3ヶ月から最長で6ヶ月かかる。 政府は単純脱北者と判明した者は京畿道、安城の‘ハナ院’で3ヶ月間の定着教育を受けさせる。

イ・テヒ記者 hermes@hani.co.kr

原文: 訳J.S